研究分担者 |
池田 善郎 京都大学, 農学部, 教授 (50026465)
堀尾 尚志 神戸大学, 農学部, 助教授 (00031229)
毛利 健太郎 岡山大学, 農学部, 教授 (20081531)
後藤 清和 岐阜大学, 農学部, 助教授 (60026581)
岡本 嗣男 東京大学, 農学部, 助教授 (40031215)
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研究概要 |
昨年度に整備した記録計,同制御コンピュ-タ,温湿度計,ビデオカメラなどの諸計器を使用して,研究目的に準拠して農産施設の低コスト化についての検討を加えた。その主な成果は次のとおりである。 1.精米工場におけるデマンド監視制御ーー業務用電力約600kwの精米工場について、日別・月別使用電力量の変化を調査し、デマンド計で測定した結果589kwを示した。電力使用診断を行って550kwに縮め、年間約1,150kwhの電力を使用した場合について試算し,業務用から高圧て契約に変更する事により、年間455万円余(26%)の節約が可能となる。 2.屋外型乾燥施設の設備についての検討ーー支出費の中、50〜60%が国定費であり、低コスト化の手段は建設費の低減にある。建設費の中50%又はこれ以上が建物費であるので、屋外に乾燥機とタンク設備を設け低コスト化の検討を行った。テストプラントの実機で調就した結果、建物スペ-スは1/3に減少し、タンカ群と乾燥機部門の費用は増加するが、集排塵設備・電気設備・据付工事費は著しく低下したので、従来方式に比較して40%余の建設費の低減が可能となった。なお屋外型建設にともなって、(1)乾燥円形塔、(2)多目的タンク群、(3)荷受け設備などの新技術開発を行って採用したので、これらの効果も低コストに役立った。 3.混合貯留乾燥法による処理能力の向上法ーー既往乾燥施設の処理システムを変更することによって施設処理量を倍増せしめ、低コスト化の具体化をはかる検討である。荷受け高水分穀物を攪株式の混合貯留乾燥法で予措乾燥することにより、既往のカントリエレベ-タ施設の約2倍に処理能力が拡大できることが試算によって判明した。現地に設置された施設により運営実績を検証しているが、シミュレ-ション結果とほゞ一致した。
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