研究課題/領域番号 |
01860034
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
坂井 純 九州大学, 農学部, 教授 (70024536)
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研究分担者 |
鎌田 政幸 井関農機(株), 開発部整地技術部, 主任
井上 英二 九州大学, 農学部, 助手 (00184739)
山中 捷一郎 九州大学, 農学部, 助手 (20038251)
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キーワード | ロ-タリ耕うん軸 / ロ-タリ耕うん刃の配列 / ロ-タリ耕うん刃 / シミュレ-ション / パレ-ト最適 / デ-タベ-ス / エキスパ-トCADシステム |
研究概要 |
本年度では、本研究において主に行なった研究内容、および得られた成果は次のとおりである。 1.軸に取り付けられる耕うん刃の刃縁曲線とそれぞれの軸への配列角度を決定したとき、耕うん時における各刃と土との運動関係の解析を行い、ロ-タリ耕うん部について、最も標準的な機械の運動状態、耕うんパラメ-タ(走行速度、耕うん軸の回転速度、耕深)などを検討し、決定した。 2.ロ-タリ耕うんに関する既往の研究結果を情報知識源として、その知識をコンピュ-タで処理できるように、ロ-タリ耕うん軸の各性能項目を検討して数量化した。 3.これらの数量化された各性能項目について、耕うん軸が持つべき性能の拘束条件を検討し、耕うん軸の性能の評価ためのシミュレ-ション手法、および耕うん刃の最適配列を探索するための最適計画法(多段決定法)を確立し、大型計算機(九州大学大型計算機センタ-)により耕うん刃の最適配列を探索するためのプログラミング(FORTRAN77)を構築した。 4.試作された多種のロ-タリ耕うん軸をトラクタに装着して、人工圃場および実際の圃場で実証実験を行い、シミュレ-ション手法および最適計算法の実用性および信頼性を確かめた。 5.最適計算により得られたパレ-ト最適配列を「パレ-ト最適配列デ-タベ-ス」に蓄えた。 以上により、天文学的な数にのぼる耕うん刃の配列組合せの種類から効率よく最適配列案を探索することが可能となり、「パレ-ト最適配列デ-タベ-ス」を作成したことは来年度におけるエキスパ-トCADシステム全体の構築に対して重要な基礎を与えた。
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