研究課題/領域番号 |
01870025
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
竹尾 和典 山口大学, 医学部, 教授 (10034901)
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研究分担者 |
三村 雄輔 山口大学, 医学部, 助手 (00219718)
田中 経彦 山口大学, 医学部, 助手 (20144925)
中村 和行 山口大学, 医学部, 助教授 (90107748)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | 親和電気泳動法 / 抗ハプテン抗体の分離 / 恒温毛細管式等電点分画装置 / 恒温セミ・ミクロ平板泳動装置 / 恒温ブロッチング泳動装置 / 2次元電気泳動法 |
研究概要 |
本研究の目的はわれわれがここ数年に亙って開発を試みて来た2次元親和電気泳動装置をその原理と特性とにしたがって改良し、抗体の完全分離と分取のための装置を完成することにあった。研究の詳細は研究成果報告書に述べているが、所期の目的は達成できたと考えている。装置について:1.恒温毛細管式等電点分画装置温度誤差0.1℃で4〜50℃の間では任意の温度に設定できる恒温毛細管式等電点分画装置を完成した。本装置は一般の等電点分画にも利用できる。2.恒温セミ・ミクロ平板PAGー泳動装置親和性を示す相互反応は温度依存性の高い反応である。特に免疫反応のように強い相互反応は特にそうである。したがって、このような親和性の高い相互反応を解析するためには高精度の恒温泳動装置が必要である。しかし現在までのところ、そのような装置は市販されていない。本研究で製作した装置は泳動装置全体を泳動緩衝液に浸し、ガラス管コンデンサ-を泳動緩液槽の下部に水平にセットし、回転子による攪拌によって泳動緩衝液を任意の温度に保って泳動する方法を採用した。この方法での温度誤差は0.2℃以内であった。3.ブロッチング装置親和電気泳動法は結合親和性のある親和リガンドを泳動支持体に抱理して泳動するために、試料は親和リガンドと強く結合しており、ブロッチング泳動に際して一般の泳動よりも高圧の通電が必要である。われわれは2板の還流冷却板によってブロッチング装置を挾む形式の装置を試作した。本装置を用いれば高圧の通電が可能となり、短時間・高収率のブロッチング泳動が可能となった。
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