研究課題/領域番号 |
01870041
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
川口 秀明 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (70161297)
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研究分担者 |
及川 恒之 〓佐々木研究所, 部長 (80150241)
安田 寿一 北海道大学, 医学部, 教授 (20010126)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | イノシトール4リン酸 / 細胞内カルシウム / ホスホリパーゼC / 細胞膜情報伝達系 |
研究概要 |
われわれは現在まで培養細胞系を用い細胞内現象を各種疾患を想定し研究してきた。特異に細胞膜脂質組成に影響を与えるphospholipase A2 の変化を血管作動薬を用いて測定してきたが、この酵素の活性かには細胞内カルシュウム濃度の上昇が必要であり、細胞膜のカルシュウム透過性をアイソトープラベルのカルシュウムを用い想定してきた。今日のようにphospholipase Cが脚光を浴びる以前より申請者は血小板にてphospholipase Cのの測定を行いthromboxaneA2合成への影響を検討してきた。また、大動脈平滑筋細胞、腎上皮細胞を培養したカルシュウムの膜透過性およびphospholipase Cを促進させる血小板活性因子を用い、細胞内カルシュウム濃度とphospholipase CおよびA2を検討してきた。また心筋肥大とくに特発性心筋症の発症とphospholipase Cおよび細胞膜情報伝達系異常が関与しているのではないかと考え、PIP2-PLCおよびIP3 kinaseを部分精製した。細胞内カルシュウムの微量な変化にIP3、IP4が関係していることに気付き今回IP4の測定を試みるために本研究を計画し、現在ウシ心筋よりIP4結合蛋白質を次の計画にしたがい精製中である。今後IP4結合蛋白質により特異性のある抗体化の高い抗体を作成し、ラジオインムノアッセイ法を確立する予定である。 1)ラット心筋ホモジネートを超遠心後、FPLCを含む各種カラムと等電点電気泳動法を用いてIP4結合蛋白質を単離精製する。 2)分離精製したIP4結合蛋白質を基にポリクローナルおよびモノクロナル抗体を作成する。 3)アイソトープラベルIP4およびIP4結合蛋白質、モノクローナル抗体を用いラジオインムノアッセイ法を開発する。 4)モノクローナ抗体を用い細胞内に於けるIP4結合蛋白質の局在性を確認する。
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