研究課題/領域番号 |
01870047
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
斉藤 義明 新潟大学, 工学部, 教授 (70018480)
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研究分担者 |
加藤 和夫 長岡技術科学大学, 工学部, 助手 (80115104)
松田 甚一 長岡技術科学大学, 工学部, 教授 (30029087)
堀 潤一 新潟大学, 工学部, 助手 (80209262)
木竜 徹 新潟大学, 工学部, 助教授 (80115021)
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キーワード | 癌温熱療法 / 電磁波加温 / 集束透過形 / 深部加温 / リエントラント共振器 / アプリケ-タ / ファントム加温 / 空胴共振器 |
研究概要 |
深部癌治療を目的とした集束透過形ハイパ-サ-ミア装置の試作を目的として研究を行なった結果、小形ファントム(直径18cm、高さ8cm)の中心部を常に集中的に加温することが可能となった。今年度の研究目的は充分に達せられた。以下にその技術の詳細を述べる。 1.連続可変周波数大電力発生装置を完成した。固定周波数の大電力増幅器を購入し、これを改造することによって中心周波数の8%の範囲で周波数を可変とした。9台の大電力増幅器で本研究に必要な周波数範囲を全てカバ-出来るようにした。 2.大型のリエントラント空胴共振器を新たに作成し、その加温特性を詳細に検討した。空胴共振器の外形は直径93cm高さ43.5cm、一個のリエントラントの外形は直径31cm高さ14.5cmであり、これを空胴共振器内部の上下に取り付けた。この間にファントムを挿入して加温した。 3.電力給電部および整合部は、実験の結果これらを空胴共振器の内部に設けることが最も効率良いとの結論に達した。 4.整合監視装置は定在波測定装置が使用できることを確認した。 5.加温パタ-ンを検討した。研究の初期段階では必ずしも常には深部集中加温が可能ではなかった。種々のパラメ-タを検討した結果、常に集中加温が可能となった。サ-モカメラによる横断面、縦断面測定では共に中心部が集中的に高温になっていた。これらの結果は近く多くのカラ-写真入りで専門誌に発表する予定である。 6.来年度はもっと大きなファントムについての加温特性を検討する予定である。このためにもっと大きな空胴共振器を作成する必要がある。また、この装置の鍵である電力給電部および整合部を設計する必要がある。
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