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1989 年度 実績報告書

インピ-ダンスモニタ-付携帯型拍動流潅流心保存装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 01870059
研究種目

試験研究

研究機関大阪大学

研究代表者

川島 康生  大阪大学, 医学部, 教授 (10028425)

研究分担者 福嶌 教偉  大阪大学, 医学部附属病院, 医員
川口 章  大阪大学, 医学部, 助手 (30195052)
金香 充範  大阪大学, 医学部, 助手 (70169580)
中田 精三  大阪大学, 医学部, 助手 (50116068)
白倉 良太  大阪大学, 医学部, 助手 (00116047)
キーワード心保存 / 心臓移植 / 拍動流 / 潅流保存 / 低温保存 / インピ-ダンス
研究概要

本研究の目的は確実な心保存効果が期待できる拍動流型心保存装置を開発すると共に、低温定常流潅流による微小循環の障害を防止するための至適拍動流潅流条件を求め、さらに心筋浮腫の非侵襲的、連続モニタ-として心筋インピ-ダンス測定装置を保存装置に連動させ、至適潅流条件を維持させるフィ-ドバック機構を開発することである。特に装置においてポ-タブル化を可能にするため、ダイアフラムを用いた小型ポンプの導入、電源のバッテリ-化等を行い、最終的には心移植が再開された時の臨床応用を可能にすることを目的としている。
本年度は実験系の確立と拍動流心保存装置の試作を行った。
実験系の確立:家兎摘出心のランゲンドルフ潅流装置を作成した。先ず、現在最も保存効果の良好とされているUW solutionを用いた浸漬保存を24時間を行い、ランゲンドルフ装置にて再潅流した。Developed pressureでみた保存心のsystolic functionは保存前の約70-80%であったが、生理食塩水による浸漬保存と異なりcomplianceが比較的良好に保たれる傾向にあった。現在、潅流保存実験を開始したところでありUW solutionによる24時間浸漬保存心との比較検討が必要である。
拍動流心保存装置の試作:平成2年2月、拍動流心保存装置の試作器が納入され、24時間潅流における潅流温度の一定化、拍動装置の一回拍出量、血管抵抗を加味した場合の種々の拍出量に対する圧波形などにつきin vitroにて検討を加えた。その結果、一回拍出量0.15-5ml、拍出回数60-120回/分、拍出圧15-50mmHgまでコントロ-ル可能であり、拍出条件に関しては充分、条件を満たしており、温度設定に関しても24時間潅流中の温度が4度cから8度cとほぼ一定となることが確認できた。現在、家兎摘出心を用いて潅流実験を開始したところである。

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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