研究課題/領域番号 |
01870063
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
早川 徹 大阪大学, 医学部, 教授 (20135700)
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研究分担者 |
堀内 健文 神戸製鋼, 情報エレクトロニクス, 部長
坂野 洋一 三谷商事, 事業開発本部, 課長
加藤 天美 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
吉峰 俊樹 大阪大学, 医学部, 助手 (00201046)
池田 卓也 大阪大学, 医学部, 助教授 (40028436)
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キーワード | Intraoperative monitoring / Computer assisted neurosurgery / CTーguided stereotaxy / Surgical navigation / 3ーdimensional navigation / Neurosurgery / Microcomputer |
研究概要 |
1.術前患者画像デ-タの取り込み 術前の患者頭部CTスキャン、あるいはMRI画像の取り込みプログラムに改良を加え、バッチ実行を行えるようにした。これにより、より多数の画像が利用できるようになり手術時の位置決定がより確実となった。 2.画像デ-タの表示 3次元グラフィックライブラリ-(HOOPS)を利用して、連続する断層画像からワイヤ-フレ-ム法による患者頭部の3次元モデルを形成する再構成プログラムを新たに開発した。これにより手術目標病変と脳構造との関係がより把握しやすくなった。 3.脳手術ナビゲ-ションシステムの改良 超音波画像診断装置のプロ-ブに磁場センサ-をとりつけ、術中超音波画像と対比を計った。これを発展させれば超音波画像の解像度を補えるものと考えられる。また、手術顕微鏡用カプラ-はこれを早急に完成させたい。 4.脳手術ナビゲ-ションシステムの臨床応用 本システムを用いて計30例の脳手術を行なった。術中、手術操作部と病変部との位置関係がリアルタイムにモニタ-でき、腫瘍摘出に際してはより低侵襲かつ確実な手術作法を選ぶことができた。本システムは危険度の高い頭蓋底病変の手術にとくに有用であった。さらに多数の手術に本システムを用い、より確実かつ安全な脳神経外科手術をめざしたい。
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