研究課題/領域番号 |
01870067
|
研究種目 |
試験研究
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
盛生 倫夫 広島大学, 医学部, 教授 (80033950)
|
研究分担者 |
海老 茂直 清水港飼料株式会社, 中央研究所, 所長
松原 利光 麻布大学, 獣医学部, 助教授
藤井 宏融 広島大学, 医学部, 講師 (60034021)
菊地 博達 東邦大学, 医学部, 助教授 (40034029)
|
キーワード | 悪性高熱症 / ピエトレン / ハロセンテスト / カルシウムによるカルシウム放出速度 / PSSブタ / スキンド骨格筋線維 |
研究概要 |
あらかじめオランダにおいて23頭のピエトレン種の豚にハロセンテストを行い、雄4頭雌6頭計10頭を輸入豚として選定した。6ー7月令で輸入し検疫を行い合格したものを清水港飼料株式会社マルス農場にて飼育中である。これらの豚の血清を麻布大学獣医学部内科学、清水港飼料中央研究所にて分析し、ハロセンテストとあわせてハロセン感受性陰性陽性の判定を行った。平成元年8月18日、29日、9月27日、10月18日、平成2年1月17日に合計50頭(内死産2頭)の子豚が生まれた。これらのうち奇型及び1月17日出産分を除く36頭にハロセンテストを行った。(内2頭死亡)。その結果と血液検査とを合わせて診断し、ハロセン感受性陽性豚21頭、陰性豚11頭及び疑陽性2頭と診断した。その内13頭を母豚候補として残し、種の固定を行っている。 さらに筋肉試験のために4頭を選別し、その内ハロセン感受性試験陽性と陰性各1頭を広島大学医学部麻酔学教室に輸送し、平成2年1月27日より飼育を開始した。2月6日から筋生検を行い、筋束ハロセン試験とカルシウム依存性カルシウム放出機構、筋小胞体へのカルシウム取り込み機構及び筋収縮蛋白を検査している。その結果、陽性豚からの摘出筋(n=4)は陰性豚からの摘出筋(n=7)に比してカルシウム10μMによるカルシウムによるカルシウム放出速度は1.03倍、1μMによるカルシウムによるカルシウム放出速度は1.77倍であった。これらの値はヒトに比べて約10ー30倍早い速度である。筋束テストでのハロセン感受性試験は陰性豚の摘出筋で陰性であった。陽性豚でのそれは現在試験中である。
|