研究課題/領域番号 |
01870067
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
麻酔学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
弓削 孟文 広島大学, 医学部, 教授 (40034128)
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研究分担者 |
海老 成直 清水港銅料K. K., 中央研究所, 研究所長
松原 利光 麻布大学, 獣医学部, 助教授 (50063954)
藤井 宏融 広島大学, 医学部, 講師 (60034021)
菊地 博達 東邦大学, 医学部, 教授 (40034029)
盛生 倫夫 中国労災病院, 院長 (80033950)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 悪性高熱症 / ピエトレン / P.S.S豚 / 筋小胞体 / カルシウムによるカルシウム放出 |
研究概要 |
本年度はピエトレンブタにハロセンを吸入させ、その病態を観察し、ヒトの悪性高熱症との類似性を検討した。 ピエトレン種ブタにハロセンを吸入させると、ハロセン吸入テスト陽性、陰性ブタにかかわらず、先ず動脈血の二酸化炭素濃度が上昇し、次いで急激な体温の上昇、心拍数の増加、筋強直の増加がみられた。その後、血清カリウム、CPK,GOT,GPTの濃度が上昇した。これらの症状は典型的なヒトの悪性高熱症の症状と一致している。従ってピエトレン種ブタは悪性高熱症モデルブタとして最適な動物であると考えられる。 予見法としては体温上昇以前に、1)混合静脈血の二酸化炭素濃度上昇、2)呼氣終末二酸化炭素濃度の上昇、3)動物血の二酸化炭素濃度の上昇に気をつけること、予防法として、現在のところカルシウム依存性カルシウム放出速度を測定できればよい検査であると考えられるがこれは侵襲的な検査法であるためより非侵襲的な検査法が望まれること、治療法として、1)ハロセン等の揮発性吸入麻酔薬を生体から排出する、2)積極的に冷却する、3)ダントロレンの投与、4)代謝異常を改善するなどが現在のところ考えられる方法であると結論した。
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