研究課題
試験研究
眼底観察用レンズ系、CCD、コンピュ-タ-を組み合わせた、リアルタイム眼底映像及び血流解析機の試作に成功した。眼底に於ける解折部位は0.8mm×0.8mmであり、その部分に対して、半導体レ-ザ-を照射、その反射(レ-ザ-スペックル)の時間変動を、CCDで受信パ-ソナルコンピュ-タ-にて読み込みその時間的変動を解析して、当該部の映像を、血流分布をその指標として示すものである。本機の性能と信頼性をまず、家兎の虹彩(生体眼)で検討したところ、変動係数11.4%と今後の使用に充分耐え得る事を示す再現性が得られた。また、生体眼虹彩の血流量は、瞳孔径により変化するが、ムスカリン受容体刺激剤ピロカルピンによっては、変化を受けないことが明らかとなった。この結果は本年度第94回日本眼科学会総会にて、発表予定である。