研究課題/領域番号 |
01870075
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石川 哲 北里大学, 医学部, 教授 (60050382)
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研究分担者 |
藤枝 正直 (株)ニデック, 開発2課, 係長
関谷 治久 北里大学, 医学部, 助手 (10196967)
青木 繁 北里大学, 医学部, 講師 (60146496)
鵜飼 一彦 北里大学, 医学部, 講師 (20129232)
向野 和夫 北里大学, 医学部, 助教授 (60050473)
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キーワード | 輻輳 / 調節 / 瞳孔 / 近見反応 / 赤外線電子瞳孔計 / 赤外線オプトメ-タ- / 近見反応記録機 / VDT |
研究概要 |
輻輳・調節・瞳孔の同時測定臨床機器の開発は、本年度は先ず輻輳運動を完全に記録することから開始された。眼球の内転又は外転現象を記録する際に一番重要となるのは、正位または正面位とは何であり、またどこが零点になるかという問題である。この為には水平、垂直に眼球を動かしてそのデ-タから推定して零点を決める、無限遠と思われる点を固視した時の瞳孔の中央を通る線をもって零点とする、或は眼裂の位置を映像として多数例でとり、その水平と垂直の交点をもって零点とする等の実験が行われ、平成元年にはアイカメラをモディファイした装置を試作し、臨床応用をスタ-トした。調節は吾々が報告したオプトメ-タ-(Nidek)製を用い、赤外線利用によって準静的特性と、ステップ刺激による速い反応系の両方を記録することが出来た。瞳孔は浜松ホトニクス社製の赤外線テレビジョン方式を用いたプピログラフィ-を用い対光反応、及び調節の準静的特性を得る為に用いられる0.2ディオプタ-/秒の刺激により得られるデ-タ-を記録することに成功した。これらの研究は英国「Ergonomics」に投稿し、既に採用されている。 上述の実験を成功させるためには、サルの調節中枢刺激によるいわゆる近見反応の中枢の研究も極めて大切なことである。内直筋、虹彩、毛様体、毛様神経節にそれぞれトレ-サ-を注入することにより逆行性に標識された色素を、脳幹Edinger-Westphal核、Perlia核、さらに上位の核でも認めることを見出し、米国“Brain research"に投稿し、既に採用されている。 以上が今年度の研究のあらましである。今後、さらに機器を簡略化させることに努力する。
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