研究課題/領域番号 |
01870082
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
堤 定美 京都大学, 医用高分子研究センター, 助教授 (00028739)
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研究分担者 |
松下 富春 神戸製鋼所, 技術開発本部, 室長
ビーチ ダリル HPI研究所, 創立理事長
林 恭平 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (60079754)
岡田 政俊 大阪大学, 歯学部, 助手 (70169118)
奥野 善彦 大阪大学, 歯学部, 教授 (50028750)
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キーワード | 歯科補綴物 / CAD@CAMシステム / 三次元表面形状計測 / 歯冠形態設算 / ボクセルモデル / 衝突干渉問題 / 切削加工特性 / コ-ド化パタ-ン投影法 |
研究概要 |
1)高解像度CCDカメラを用いて、電子制御式液晶スリットから対象に投影された7〜8種類の白黒コ-ド化パタ-ンを撮影し、対象表面上の空間距離座標を計測する、超高速画像入力システムを開発した。 2)計測した空間距離座標から元の三次元画像として再構築するには、本補助金により購入したグラフィックス-パ-コンピュ-タが威力を発揮し、従来数10分を要した計算を大幅に短縮することができるようになった。 3)さらに下顎運動を想定して、上下顎歯牙の咬合干渉状態を三次元構造的に検出することができる、ボクセルモデル法を考案し、高速かつ精密な画像処理のためのソフトウェアを開発した。 4)支台歯ならびに隣接、対合歯の形態の特徴点を客観的に定義する数字コ-ドシステムを利用して、患者の口腔形態の代表点を特定し、標準補綴物の形態を自動設計するプログラミングを開始した。これにより、これまで計画してきたような標準モデルデ-タベ-スを予め構築する必要がなく、コンピュ-タメモリ-の大幅な節約と、標準モデルから患者モデルへの形態修正のための計算と手間が省略できた。 5)設計が終了した補綴物モデルに対して、切削工具が動くべき軌道を作成するプログラムの開発に着手した。 6)歯科補綴物の自動切削加工が可能な計算機制御小型工作機械の試作を始めた。 7)補綴物用に応用の可能性がある各種材料について、その切削加工特性を評価するための装置を試作した。 8)切削加工に適する補綴材料として、ベ-タチタン合金やカルシウムマイカ系ガラスセラミック材料が研削性と靱性の点から比較的有望であることが分かった。
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