研究課題/領域番号 |
01870102
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
鈴木 磨郎 東北大学, 抗酸菌病研究所, 教授 (90006081)
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研究分担者 |
福井 康裕 東京電機大学, 理工学部, 教授 (60112877)
佐藤 春彦 東北大学, 抗酸菌病研究所, 講師
丹田 滋 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (90207259)
齋藤 祥子 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助手 (00125551)
堀 勝義 東北大学, 抗酸菌病研究所, 助教授 (00143032)
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キーワード | 癌化学療法 / アンギオテンシンII / 腫瘍血流 / ファジィ論理コンピュ-タ / 生体制御 / 血圧 / ラット腹水肝癌細胞 / ドラッグデリバリ-システム |
研究概要 |
1.腫瘍微小循環の理生学的解析が進み、日内変動する平常血圧時の腫瘍血流よりもアンギオテンシンII昇圧時の腫瘍血流が有意に多いことが認められた(Hori et al.:Cancer Research,Vol.52)。 2.ハ-ドウェアに関しては投与量即時可変型ポンプを導入し、制御の精度を向上させた(未発表デ-タ)。動物実験レベルでは本システムは完全に実用段階である。 3.ヒト臨床の分野でも用手的な(コンピュ-タを用いない)昇圧化学療法が高い治療成績を示することが、進行胃癌(無作為化対照試験:佐藤ら:癌と化学療法、18巻)、胃癌術前化学療法(杉山ら:癌と化学療法、19巻)、進行癌の外来治療(佐藤ら:癌と化学療法、18巻)で明らかになり、本研究の重要性・緊急性を裏付けることになった。一方、原発性肺癌に関しては用手法による昇圧化学療法の成積は満足できるものではなく(佐藤ら:呼吸、10巻)、肺癌細胞の薬剤感受性の問題とともに本システムで安定した昇圧が実現した場合、どのような治療成積になるか検討課題である。 4.現在、現有システムおよびプログラムの改善と実験とを重ねているが、現状でも昇圧化学療法の経験に富む医師の監視を条件に本システムの臨床応用は十分可能と思われる。
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