研究課題/領域番号 |
01870111
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研究種目 |
試験研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
遠藤 仁 東京大学, 医学部(医), 助教授 (20101115)
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研究分担者 |
ENDOU Hitoshi Department of Pharmacology, Faculty of Medicine, University of Tokyo Associate P (20101115)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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キーワード | 単離ネフロン / PANネフロ-ゼ / 糸球体上皮細胞 / アンジオテンシンII / 抗利尿ホルモン / 細胞内遊離カルシウム / エンドセリン / 脂肪過酸化 |
研究概要 |
本研究による三年間の研究内容は以下の如くに要約できる。 1.腎作用薬物の系統的スクリ-ニング法開発への基礎的検討 (1)哺乳物動物腎の最小機能単位であるネフロンを構成する各分節は異なるエネルギ-源の要求性、プリン代謝酸素の分布、アンジオテンシンII・バゾプレシン・エンドセリンなど内因性活性物質への応答性、細胞内ATP代謝回転、グアジニノ化合物の代謝等、生化学的不均一性が強いことを明らかにした。 (2)ラット単離糸球体での活性酸素産生に対してcAMP系が抑制的に作用することをみいだした。 (3)単一ネフロン内脂質過酸化の程度は生理的状態で各分節により異なり、Cキナ-ゼ活性化の関与は糸球体と近位尿細管に限局していた。 (4)ネフロン内タンパク質の動態を初めて定量化できた。 2.腎作用薬物の作用部位と効力判定へのスクリ-ニング法として以下のパラメタ-の有用性を明らかにした。 (1)ネフロン内PCE_2産生を指標とした利尿薬のスクリ-ニング (2)アデノシン2受容体刺激によるcAMP上昇を指標にした腎作用薬の効果判定。 (3)病態モデル動物腎ネフロン内脂質過酸化を指標にした腎作用薬のスクリ-ニング (4)腎組織の一部を代替する蛙膀胱膜の有用性 3.腎作用薬の安全性評価のスクリ-ニング法として以下の有用性が明らかになった。 (1)細胞内ATP量を指標にした薬物・毒物のスクリ-ニング (2)細胞内遊離カルシウウム濃度の定量によるスクリ-ニング (3)ネフロン分節特異アゴニストによる遊離カルシウム上昇に及ぼす薬物、毒物の修飾を指標としたスクリ-ニング 以上の詳細は様式1の報告書を参照されたい。
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