研究課題/領域番号 |
01880006
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研究種目 |
試験研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
中田 育男 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (70133022)
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研究分担者 |
山下 義行 東京大学, 大型計算機センター, 助手 (20220353)
井田 哲雄 筑波大学, 電子情報工学系, 助教授 (70100047)
佐々 政孝 筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (20016182)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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キーワード | 組文脈自由文法 / 属性文法 / プログラミング言語 / 言語処理系 / 多入力属性文法 / LR構文解析 / 並列実行 / 正規表現 |
研究概要 |
我々の計算モデルは、文脈自由文法を組み合わせた組文脈自由文法に基づくものであり、文法型モデルと呼んでいる。この計算モデルに基づく実用的なプログラム言語とその処理系の開発を目指した。 プログラム言語としては、まず、文脈自由文法を拡張文脈自由文法に拡張する、即ち、正規表現による記述を許すよう拡張することで、ある種のプログラムがより明確に分りやすく表現できることを示した。その言語処理系には、効率の良い構文解析法として知られているLR構文解析法を応用する方法と、LL構文解析法を応用する方法があることを示した。 次に、組文脈自由文法が属性文法の拡張になっていることから、属性文法に関する研究成果を利用して、プログラム言語とその処理系を開発することを試みた。従来の属性文法が一つの入力方法にその属性評価規則を与えるものであるのに対して、組文脈自由文法では複数個の入力文法が考えられる。一方、属性文法については、従来から効率の良い処理系を自動生成する研究が進んでいる。この両者の利点を生かすものとして多入力属性文法を考案した。 その処理系としては、効率の良い構文解析/属性評価器を生成するものとして我々の研究室で開発されているRieシステムを利用した。多入力を処理できるようにするための拡張として、個々の入力文法に対応するLR構文解析器を並列に動作させ、還元時に同期をとる方式をとることにした。ただし、試作システムではコル-チンによる疑似並列実行でそれを実現した。
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