研究課題/領域番号 |
01880008
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
牛島 和夫 九州大学, 工学部, 教授 (40037750)
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研究分担者 |
古川 善吾 九州大学, 工学部, 講師 (30190135)
平原 正樹 九州大学, 工学部, 講師 (10192717)
高木 利久 九州大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30110836)
稲田 俊明 九州大学, 文学部, 助教授 (80108258)
松永 勝也 九州大学, 文学部, 助教授 (10036999)
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キーワード | 推敲支援 / 字面解析 / 日本語文書処理 / ソフトウェアの移植 / パ-ソナルコンピュ-タ / ワ-クステ-ション / 利用者インタフェ-ス / テキスト処理 |
研究概要 |
日本語文章推敲支援ツ-ル「推敲」は、日本語ワ-ドプロセッサなどで作られた日本語文章ファイルを解析して、推敲に役立つ情報を書き手に提供することを目的としたツ-ルである。この研究に取り掛かる以前にこのツ-ルを特定のパソコン(PC9801)の上に開発した。このようなツ-ルは広く使われることが望ましい。 1.現状の「推敲」を他のパソコンに移植するために「推敲」の各機能を部分機能に分解してそれぞれ基本モデュ-ルを構成した。これを組み合わせることによって、移植性と保守性の高い「推敲」を再構成し、移植の際に問題になる点をできるだけ少数のモデュ-ル内に局限できる見通しを得た。 2.パソコン上の日本語ワ-プロも「推敲」もパソコンの能力と容量を最大限に使っているため両者を共存して使うことができない。「推敲」を最近普及の著しいワ-クステ-ションに移植し、1台のワ-クステ-ションの上に二つのウィンドウを開いて連携して使用するシステムを設計した。 3.現状の「推敲」を10大学の研究者または学生に試用してもらい評価してもらった。その結果処理の高速性には十分満足してもらったが、「推敲」が指摘した問題点を直ちに修正できない点に不満が集中した。そこで、「推敲」中で簡単な修正を施す方法を設計した。また、1.で述べた基本機能をいくつかまとめてマクロ機能として使用者が登録する方法を考案した。 4.助詞「は」の使用について、約300万字の日本語文章について調べたところ、「ワ」と発音する「は」を98%の精度で抽出できることがわかった。文字の使用状況をさらに調べることによって、字面解析の適用範囲をさらに広げ得る可能性がある。
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