研究課題/領域番号 |
01880030
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
楠見 明弘 東京大学, 教養学部, 助教授 (50169992)
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研究分担者 |
内藤 正幸 オリンパス光学, 機器グループ, 研究員
辻 明彦 浜松ホトニクス, 研究部, 研究員
馬淵 一誠 東京大学, 教養学部, 助教授 (40012520)
山口 和夫 神奈川大学, 理学部, 講師 (20114902)
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キーワード | 時間分解 / 蛍光 / 顕微 / テルビウム / ユ-ロピウム / キレ-ト |
研究概要 |
蛍光顕微鏡の感度は、現在のところ、光検出器の感度によって限られているのではなく、バックグラウンドが明るく、必要なコントラストが得られないことによって限られている。この限界を打破し、感度の画期的上昇を図るため、本申請の研究においては、長寿命のテルビウム(またはユ-ロピウム)蛍光と時間分解技術(パルスレ-ザ-を光源とし、カメラにゲ-トをかける)を利用して、バックグラウンドを劇的に減少させ、細胞観察において究極の感度を得ることを目的としている。これを達成するため、初年度の平成元年度には以下の研究を行なった。 1.時間分解蛍光顕微鏡の設計。 2.光源部の製作と試験。ゲ-ト付ーMCP付CCDカメラの製作と試験。及びその改良。パルスレ-ザ-とゲ-ト、カメラ読み出し機構の同期調節。 3.テルビウム・ユ-ロピウム試薬の合成。キレ-ト部位としてethylenediamine tefraacetic acidをもつもの、アザクラウンエ-テル型のもの(Nが4個のものと6個のもの)を合成し、アンテナ部分としては、ピレンとフルオレセインをもつものを合成した。現在、それらのスペクトル的性質、蛍光寿命等を単光子計数法を用いて検討中である。 4.励起光による試料に対する悪影響が、もとの設計の装置では観察されたので、励起パルスの周波数を200Hzから1MHzに上昇させることによって、パスル当りのエネルギ-を減少させた。これに伴い、光検出部へのゲ-トの高性能化を現在おこなっている。
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