研究分担者 |
原田 宜治 (株)ティアック, 情報処理事業部, 開発一部長
前泊 孝憲 東京工業大学, 教育工学開発センター, 助手 (00114893)
清水 純一 北海道教育大学, 教育工学センター, 助教授 (00192609)
川野水 敏 国立教育研究所, 生涯学習研究部, 部長 (10000001)
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研究概要 |
本研究の開発活動としての柱は、1.大容量で教材作成に効率的な補助記憶装置の開発,2.素材情報を重視した教材作成環境の構築であった。 1.に間しては、ティアック社の全面的な協力により、テ-プ一巻あたり800MBの補助記憶装置として利用できる試作機を完成させることができた。この試作機はDATの判御機構とRAMディスク部とからなる。4MBのRAMを内蔵することにより、パソコン本体からみれば1.25MBのRAMディスク3ドライブの装置と見なせるような構造になっている。この装置の特徴は、DATのテ-プメディアのランダムアクセスの能率の悪さを補いつつ、フロッピ-ディスク700枚を、フロッピ-ディスクドライブよりも格段に高速に続み書きできる装置として利用できることである。これにより,膨大な素材情報を安価に記憶させ,利用できる見通しがついたとともに、画像情報,コ-スウェアなど素材を利用して作成した完成品を再度部品として再利用できるシステムの構築が可能になった。 2.に関しては、著作権を持っている文渓堂の許諾を得て、中学校3年間の5教科の素材情報を入力した。これを教材開発に利用することに関して2つの試みを行った。1つは、平成2年8月、コンピュ-タの教育利用について研究している北海道の研究会と東京の研究会が合同で素材情報を利用した学習ソフト開発合宿を行い、素材情報がもたらす開発効率の向上と問題点の明確化に関する知見を得た。さらに北海道から沖縄まで11の教育センタ-に提供して、短期間で行われる研修講座等で教材開発の実習に利用した。それらの活動を通して教材を作成する環境としては素材情報の提供が大変重要であるという知見を得た。研究の最終年度であり、1.および2.の詳細に関して研究成果報告書にまとめた。
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