研究課題/領域番号 |
01890007
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研究種目 |
試験研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
山田 秀明 京都大学, 農学部, 教授 (30027180)
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研究分担者 |
長沢 透 京都大学, 農学部, 助手 (60115904)
清水 昌 京都大学, 農学部, 助教授 (70093250)
和泉 好計 鳥取大学, 工学部, 教授 (40026555)
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キーワード | クニアチニン / N-メチルヒダントインアミドヒトロラ-ゼ / N-カルバモイルサルコシンアミドヒドロラ-ゼ / クレアチニンデイミナ-ゼ |
研究概要 |
土壌より分離したクレアチニン資化性細菌Pseudomonas putida77はクレアチニン→N-メチルヒダントイン→Nカルバモイルサルコシン→サルコシン→グリシンへと順次代謝する新しい分解経路によりクレアチニンを分解代謝することを明らかにした。またそれぞれの分解反応に関与する酵素を精製単離し、それらがクレアチニンデイミナ-ゼ,N-メチルヒダントインアミドヒドロラ-ゼ、N-カルバモイルサルコシンアミドヒドロラ-ゼ、サルコシンデヒドロゲナ-ゼであることを明らかにした。また、N-メチルヒダントインアミドヒトロラ-ゼ及びN-カルバモイルサルコシンアミドヒドロラ-ゼはこれまでに報告のなかった新規酵素であることも判明した。特に前者はアミド結合の解裂にATPを要求した。この経路の最初の3酵素とサルコシンオキシダ-ゼを共役させると過酸化水素を最終シグナルとする新しいクレアチニンの測定系が構築できる。この系はクレアチニン分解の副産物としてのアンモニアやクレアチンを測定する従来の方法に比して、クレアチニンに由来する骨格分子であるN-メチルヒダントインを測定するため、従来法がクリア-しえなかった検体ブランクの差引操作の省略が可能なことを認めた。酵素の生産性を上昇させるために、培養条件の検討を行ない、P.putidaをクレアチニンを0.5〜1.5%含むグリセロ-ル・ペプトン培地で培養すると、上記の酵素が効率よく誘導生成し、特に本測定経路のキ-酵素であるN-メチルヒダントインアミドヒトロラ-ゼNおよび-カルバモイルサルコシンアミドヒドロラ-ゼ総可溶性タンパク質中に占める割合は1〜4%に達した。
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