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2003 年度 実績報告書

高頻度に標的組換えを起こすニワトリ細胞を使った細胞周期解析

研究課題

研究課題/領域番号 01F00518
研究機関京都大学

研究代表者

武田 俊一  京都大学, 医学研究科, 教授

研究分担者 HOCHEGGER Helfrid  京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
キーワードDNA修復 / DNA組換え / 細胞分裂 / 発がん / 老化
研究概要

現在、2つのテーマを研究している。第一のテーマは(i)Poly[ADP ribose]polymerase-I (PAR P-I、染色体断裂発生後1分以内に活性化されるタンパク修飾酵素)の欠損DT40細胞の作製であり、第二のテーマは(ii)細胞周期フェーズ毎の、Rad51(大腸菌RecAホモログで、相同DNA組み換えで最も重要な分子)の活性制御である。
(i)par p-I,par p-I/ku70 2重欠損,par p-I/atm 2重欠損を既に作製した。par p-Iとatmのそれぞれの単独欠損株はほぼ正常に増殖できるが、2重欠損はきわめて病的であり、Par p-IとAtmとのあいだで、これまで知られていなかった機能的相互関係があることが示唆されている。その相互関係の内容を解明するべく、いま詳細な表現型解析を行っている。
(ii)第二のテーマでは、CDK inhibitor(ルスコビチン)によりRad51の活性化が抑制されることを証明した。ただし薬剤を使った実験結果のみでは論文に十分でないので、以下のプロジェクトを計画した。ヒト(ニワトリ)では9種類のCDK様分子が存在する。このうちCDK1/Cdc2、CDK2が分裂周期で主要な役割を持つらしい。また、相同DNA組換えによる修復機構は、DNA損傷発生後、酵母では常に活性化されうるがヒトではS/G2フェーズでしか活性化されない。CDKは細胞周期の各フェーズ毎に多様な機能を持つので、同調培養した細胞で一瞬にしてCDK機能を可逆的にOFFにできないと(条件変異と呼ぶ)、詳細な機能解析はできない。ニワトリBリンパ細胞株、DT40からCDK条件変異株をDT40から作製するプロジェクトを現在遂行中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Hochegger, H., Sonoda, E., Takeda, S.: "Post Replication Repair in DT40 cells : Translesion Polymerases versus Recombinases. (Review)"Bio Essay. 26. 151-158 (2003)

  • [文献書誌] Yamazoe, M., Sonoda, E., Hochegger, H., Takeda, S.: "Reverse genetic studies of the DNA damage response in the chicken B lymphocyte line DT40."DNA Repair. (in press).

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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