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2002 年度 実績報告書

陽葉・陰葉の発生過程における光合成システム構築機構の生態生理学的・解剖学的解析

研究課題

研究課題/領域番号 01J01195
研究機関大阪大学

研究代表者

矢野 覚士  大阪大学, 大学院・理学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード陽葉と陰葉 / 光認識 / 発生 / 光合成 / 形態
研究概要

陸上植物は生育する光環境に応じて陽葉と陰葉を形成する。現在までに,陽葉と陰葉を生理学的,生態学的に比較した研究が数多くおこなわれてきたが,その発生分化過程,特に制御機構を解析した研究は数少ない。陽・陰葉化においては光環境を認識することが非常に重要であるので,陽・陰葉化の発生機構の解析、光認識機構の解析を行った。
また、植物は光環境に応じて葉の形態だけでなく葉緑体の形態も変化させ,強光下でsun-type,弱光下でshade-typeとよばれる葉緑体を形成する。昨年度は光認識機構の解析と同時に,これら葉緑体の分化に成熟した葉における光環境が関わっているのかどうかを検証した。
その結果、光環境が成熟葉で認識され,この情報にもとづいた葉の形態の分化(陽・陰葉化)がおこっていると考えられた。しかし,sun-type・shade-typeの葉緑体への分化はこの情報伝達系による制御を受けておらず,独自の光認識機構と分化機構をもっている可能性が示唆された。(以上,Plant and Cell Physiology誌に掲載済み)
陽葉と陰葉の発生過程は、成熟時に形態が大きく異なるにも関わらず、これまでに記載されていない。このため、陽葉と陰葉の発生過程を横断切片と並皮切片を作成し、詳細に記載することにした(投稿準備中)。
また、同時に遺伝学的な手法を用いることが出来るシロイヌナズナを用いた解析も並行して行った。これまでに陽葉と陰葉を形成する光強度の設定、sis1、uns1、suc2-1、2、3の解析を開始した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Satoshi Yano: "Separate localization of light signal perception for sun or shade type chloroplast and palisade tissue differentiation in Chenopodium album"Plant & Cell Physiology. 42. 1303-1310 (2001)

  • [文献書誌] "PS 2001 Proceedings : 12th International Congress on Photosynthesis"CRIRO Publishing(CD-ROM). (2001)

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公開日: 2004-03-26   更新日: 2016-04-21  

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