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2002 年度 実績報告書

国際組織の活性化と停滞のメカニズム 加盟国による役割・機能付与に注目して

研究課題

研究課題/領域番号 01J06056
研究機関東京大学

研究代表者

多湖 淳  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード国際組織 / 制度化 / アメリカ / 安全保障 / 正当化
研究概要

二年目の本年は、国際組織の活性化を決定付ける条件の分析を進めた。主に、「国際組織が法的な意味で役割を強化される」、または「加盟国の自由な行動を制約する」という二つの側面において国際組織の制度化が進む条件を見出した。具体的には、アメリカ合衆国のラテンアメリカにおける二つの軍事行動(キューバ危機とドミニカ介入)を分析し、そこにおける「正当化の戦略」の違い(積極的な正当化・消極的な正当化)に応じて、国際組織が先にあげた二つの意味で制度化されるか否かを検証した(業績1「国際制度と集団的正当化 米国の軍事行動における制度選択の分析」『国際政治』)。結果、積極的な正当化を行った場合に限って国際組織の制度化が進むという暫定的な結論を得た。なお、このための資料調査としてテキサス州のジョンソン大統領図書館での一次史料の収集を行った。このほか、前年度に重点的に研究を行った統計分析(Why does the United States Differentiates Its Approaches to Military Action?)に関して、英語での学会報告を行い、学術論文での発表を試みた。二つの学会報告(2002年10月中旬、米国リッチモンドで開催されたISA-South/ISSS/ISAC会議および、2003年2月末、米国ポートランドで開催されたISA-Annual会議)を行うことができたが、学術論文としての発表に関してはアメリカのある学会誌について掲載不決定となった。次年度は再度英文での成果発表を目指して努力する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 多湖 淳: "国際制度と集団的正当化 米国の軍事行動における制度選択の分析"季刊・国際政治(日本国際政治学会編). 183号. 89-102 (2003)

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公開日: 2004-03-26   更新日: 2016-04-21  

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