今年度は、昨年度までに報告されたホヤのドラフトゲノム配列を用いて具体的に解析作業をおこなった。また研究成果の発表や、共同研究者との今後の解析作業のための議論や情報収集のため、短期間の海外研究機関への渡航をおこなった。研究の成果と、渡航先での研究内容およびその期間等は次のとおり。 <研究成果> ホヤのドラフトゲノム中にコードされる細胞周期関連遺伝子について、その遺伝子発現制御等について調べ、これらについて1報の論文としてまとめ、2003年度のDGEに掲載された。 ホヤの網羅的なESTデータをデータベース化し、クラスタリング作業を行った結果についてはその1部を1報の論文としてまとめ、2003年度のDGEに掲載された。またクラスタリング解析時における重複遺伝子の発現パターンの特徴などについては、2003年10月にフランスのマルセイユで行われた"International Urochordate meeting 2003"において、口頭発表をおこなった。 <海外研究機関への渡航時における、滞在期間とその研究内容> 2003年度は7月と9月の2回、米国カリフォルニア州にある共同ゲノム研究所へ滞在した。 2003年度7月(7/11-7/19)の渡航 ホヤのドラフトゲノム配列の決定とアノテーションにおいて共同研究機関であった共同ゲノム研究所に滞在し、日本産カタユウレイボヤのゲノム配列の比較方法等について情報収集をおこなった。 2003年度9月(9/18-9/27)の渡航 同じく米国の共同ゲノム研究所に滞在し、日本産カタユウレイボヤの配列決定と比較解析を実際に行った。
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