研究課題/領域番号 |
02041016
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
坂上 澄夫 千葉大学, 理学部, 教授 (40002521)
|
研究分担者 |
川辺 鉄哉 千葉大学, 理学部, 助手 (60009389)
柳田 寿一 九州大学, 理学部, 教授 (70037183)
|
キーワード | 中部アンデス / 古生代後期 / コノドント / タルマ層群 |
研究概要 |
平成3年度は前年度の現地野外調査で採集したペル-国タルマ地域の石炭紀タルマ層群中の30個の試料をさく酸で溶解し、コノドント化石の抽出に努めたが、残念ながら発見し得なかった。またペル-国で邦人の犠牲者が出たため、直前になって入国を中止せざるを得なかったのはかえすがえすも残念なことであった。研究代表者は当初、調査総括のためアルゼンチンでの石炭紀一二畳紀の研究集会(現地討論はボリビア)に出席を予定していたが、日程上出席できなかった。しかし、11月1日〜11月13日の間、ベル-国を除き、ボリビア国、チリ国において、現地討論をおこなうことができた。 ボリビア国においては国立地質調査所の前年度の研究分担者R.Carrasco C.技師らと短時間ながらラパス市の北西方約60kmのヤウリチャンビの丘において前年度までの調査結果について現地討論をおこなうことができて、調査事実が一層正確になった。 チリ国においては国立地質鉱立調査所において中部アンデスから南部アンデスへ延長する、主として二畳紀の地層分布などについて予察をおこない、種々の討論をE.Perez d'A技師およびV.Covacevich技師らと詳細におこなうことができた。南緯50°に位置するMadre de Dios島は最南部チリにおいて二畳紀の地層の露出が最も期待されることはまちがいない。ただし環境条件はかなり厳しく、現地の夏季の12、1、2(3)月しか接近し調査採集し得ないことが明らかとなった。
|