研究分担者 |
SUNOTO M.A. ダルマペルサダ大学, 副学長
SOEKART J. インドネシア電力公社電力研究所, 研究所長
SIRAIT K.T. バンドン工科大学, 工学部, 教授
河崎 善一郎 大阪大学, 工学部, 講師 (60126852)
中野 みのる 豊田工業高等専門学校, 教授 (50023685)
角 紳一 中部大学, 工学部, 講師 (00102773)
依田 正之 愛知工業大学, 助教授 (80103240)
中村 光一 名古屋工業大学, 工学部, 助教授 (10024283)
山部 長兵衛 名古屋大学, 工学部, 助教授 (30093082)
鬼頭 幸生 名古屋大学, 工学部, 教授 (00023044)
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研究概要 |
世界的な雷多発地帯であるインドネシアは、今後急速に展開される電力送配電システムの雷防護技術の基礎として,雷の研究の重要性が高まっている。ロケット誘雷実験は,わが国において十数年の経験があり,雷研究の重要な手法として確立されている。この技術をインドネシアに移転し,同国の雷研究を共同して行うため,昭和64年よりバンドン効外にてロケット誘雷実験を開始した。 本年度は,昨年度に引続き,ジャカルタの南,ボゴ-ル地区のプンチャク峠近くのグヌンマス茶園にて,第成3年12月19日から平成4年2月19日迄の2ケ月間,ロケット誘雷実験を実施した。期間中に14回の正常飛行打上げを行い,うち6回の誘雷に成功し,電流測定,地上電界測定,光学観測等にも成功した。うち1回は発射台横に立てた10mの避雷針へ落雷を誘う結果が得られ,その時の高速流し写真による詳細観測より,避雷針の保護効果についての貴重なデ-タが得られた。また,雷雲下の空間電界測定用ロケットの打ち上げと,ワイヤ付きロケットの雷雲中への打込み実験なども実施した。また,配電線への雷害防止技術のために,試験用配電線の誘導雷サ-ジ電圧の観測技術の指導を行い、来年以降の実験に備えた。 ロケットの操作、デ-タ観測などは、日本側の指導の下に、すべて現地側の責任で実施され,この実験に関する技術移転はほゞ完了したとみられる。しかし,一部の高度観測技術の指導,及びロケットの性能向上については,来年度以降も引続き、わが国からの技術援助の必要がある。
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