研究分担者 |
ERDEM Yesila Gazi大学, 薬学部, 助教授
EKREM Sezik Gazi大学, 薬学部, 教授
田中 俊弘 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教授 (90082990)
武田 美雄 徳島大学, 総合科学部, 教授 (70025716)
本多 義昭 京都大学, 薬学部, 助手 (00093310)
藤多 哲朗 京都大学, 薬学部, 教授 (40027024)
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研究概要 |
1986年の第一回現地調査においては,約350件の民間薬情報が得られたが,調査時期が7月中旬から8月中旬に至る乾期にあたったため、民間薬の現物の入手は約半数にとどまった。本調査研究の目的上,民間薬の名称や用法に関する情報は,その現物の対応させる必要があり,いずれを欠いても不完全なデ-タとなる。それゆえ,1990年度は,開花期の植物が多い5月上旬から7月上旬にかけて野外調査を実施し,前回のデ-タ不足分を補うことができた。 本年度の民間薬調査は,(1)エ-ゲ海沿岸部,(2)カイセリ及び周辺地域,(3)ガジアンテプ及びイスケンデルン地域,(4)エスキシエヒル近郊部,(5)東部アナトリア地方の5地域であり,いずれも前回の未調査地域であった。収集された民間薬情報は約250件に及び,ほとんどの場合現品を入手することができた。 また,野生する薬用植物を約650点採集することができたが,これらはいずれも睹葉標本を作成し,京都大学,岐阜薬科大学,ガジ大学において,同定作業が進行中である。さらに成分研究用資料として収集した約80点の植物は,研究分担者により順次抽出と分析が開始され,南部アナトリア地方のガジアンテプの薬種商から入手した生薬68点についても,同定と薬理活性のスクリ-ニングに着手している。そのほか,薬用遺伝子源として種子等を約50点入手している。これらは薬用植物園にて保管し,一部は植栽し,増殖を試みている。
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