研究分担者 |
服部 昭尚 大阪市立大学, 理学部, 大学院学生
越智 晴基 広島大学, 理学部, 研究生
フィリ H. ザンビア水産研究所, タンガニイカ湖支所, 研究員
ションボ M. ザイール自然科学研究センター, ウビラ研究所, 研究副主任
カ゛シャカ゛ザ M. ザイール自然科学研究センター, ウビラ研究所, 主任研究員
白木原 国雄 長崎大学, 水産学部, 助教授 (90196618)
柳沢 康信 愛媛大学, 理学部, 助教授 (90116989)
|
研究概要 |
本研究はザイ-ル国およびザンビア国のタンガニイカ湖北部と南部で行われた。 ザイ-ル国では,柳沢,越智,服部,ガシャガザ,ションボが沿岸域岩礁部に生息するカワスズメ科魚類数種について摂餌行動,繁殖行動,繁殖場所の選択などを潜水観察し,それぞれの種の社会構造,種間関係などを明らかにした。しかし,ザイ-ル国の政情悪化に伴い調査を中断せざるを得なかったため,十分な成果が得られたとはいえない。白木原は現地研究者と魚群探知機を用い,湖北部ウビラ沖の沖合性魚類の分布と生息量の調査を行った。これらの得られた調査結果に基づき,今後国内で資源量推定と分布特性の解析を行う予定である。 ザンビア国では,名越,白木原,フィリがタンガニイカ湖南部のザンビア水域の沖合性魚類の分布および資源量の解析のため,過去の漁獲統計資料の調査とムプルング周辺の漁業実態調査を行った。今後,これらの漁獲統計資料の解析は国内で行う予定である。越智,服部は,当初計画を変更してザンビア国へ移動し,タンガニイカ湖南部のムプルング沿岸の岩礁域に生息するカワスズメ科魚類の摂餌行動および繁殖行動の潜水観察を行い,北部水域では観察できない数種についての社会構造,種間関係などを明らかにした。 これらの成果は国内で今後さらに検討し,国内外の雑誌に発表する予定である。
|