研究分担者 |
柴田 英明 国士舘大学, 工学部・土木工学科, 助教授 (50103635)
青木 繁夫 東京国立文化財研究所, 修復技術部・第3修復技術研究室, 室長 (60088797)
小口 和美 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 助手 (90194521)
沼本 宏俊 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 助手 (40198560)
小口 裕通 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 講師 (70152444)
井 博幸 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 講師 (70119064)
松本 健 国士舘大学, イラク古代化研究所, 助教授 (00103672)
岡田 保良 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 助教授 (70138171)
大沼 克彦 国士舘大学, イラク古代文化研究所, 助教授 (70152204)
石田 英実 京都大学, 理学部, 教授 (60027480)
吉川 守 広島大学, 文学部, 教授
|
研究概要 |
平成2年度は、湾岸紛争のため現地調査を果たせなかったので、国内において、キシュに関する文献資料の収集と欧米人による過去の調査の点検、昭和63年度の藤井秀夫らによる予備的現地調査の整理などを行なった。 (1) 文献上の成果 オックスフォ-ド、アシュモレアン博物館のモ-レイ博士,シカゴ大学オリエント考古学研究所のギブソン博士らによって,既刊の発堀報告の不備や埋れた資料の多いことが指摘されており,発堀されながらも図化されなかった遺構や層序,また不完全にしか編年されなかった出土品などに対する考古学上の再検討が,今後の課題として残されていることを知る。 (2) 昭和63年度の予備調査の整理 キシュの東部を占めるインガラ丘の西麓で,前3千年紀と1千年紀の建築遺構を発見しており,インガラ丘の主体をなす初期王朝期の聖塔基壇との関連に注目している。遺物の点では1千年紀の資料が豊富で,インガラ丘上の新バビロニア期の大神殿に伴う出土品との比較に,編年上の成果を期待している。
|