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1990 年度 実績報告書

アイスランドとその周辺での海底・陸上共同地震観測

研究課題

研究課題/領域番号 02044003
研究機関北海道大学

研究代表者

島村 英紀  北海道大学, 理学部, 教授 (10011636)

研究分担者 SELLEVOLL Ma  べルゲン大学, 地震観測所, 所長
EINARSSON Pa  アイスランド大学, 教授
STEFANSSON R  アイスランド気象庁, 地震部長
末広 潔  東京大学, 海洋研究所, 助教授 (20133928)
岩崎 貴哉  東京大学, 地震研究所, 助教授 (70151719)
金沢 敏彦  東京大学, 理学部, 助教授 (30114698)
塩原 肇  北海道大学, 理学部, 助手 (60211950)
キーワード大西洋中央海嶺、 / 海底地震観測 / 海底地震計 / 地震活動 / 震源分布
研究概要

大西洋中央海嶺は、いまプレ-トが生まれている場所である。アイスランドはその海底山脈がたまたま島になったところだ。プレ-トが誕生する場所での地震活動は、世界のどこでも、まだよく分かっていない。アイスランドの周りの海嶺の地震活動やプレ-トのテクトニクスをくわしく調べるために、本研究によって、世界でも初めての海底地震計の集中観測に成功した。
日本から18台という大量の海底地震計を運び、アイスランドから南西に伸びるレイキャビック海嶺で長さ200キロ、幅80キロにわたって海底地震計を展開した。アイスランド気象庁とレイキャビック大学の全面的な協力が得られ、また海底地震計の設置と回収には同国の海上保安庁の船を借りた。また設置した海底地震計の近くでは、トロ-ル漁業を一カ月の観測中遠慮してもらった。アイスランド側の全面協力のおかげである。このため、海底地震計すべてを順調に回収出来た。
デ-タ解析はまだ途中だか、300個近し多くの微小地震を捉えて震源分布を求めることが出来た。世界でも中央海嶺で初めて得られた震源分布は、海底面から深さ20キロまで伸びる鏡のような薄い震源面を明らかにした。また発震機構も明らかになりつつある。これらの結果から、中央海嶺でのプレ-トの動きや生成のメカにズムに新しい知見を開く成果が期待されている。
なおこの研究はアイスランドの本年度の観測地域とは反対側で、次年度も続けられる。トランスフォ-ム断層と大西洋中央海嶺が入り乱れて複雑な様相を呈していて、地球科学のナゾになっているアイスランド北側の大西洋中央海嶺で研究を継続する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 島村 英紀,ラグナ-・ステファンソン,渡辺 智毅,塩原 肇,小平 秀一,金沢 敏彦: "アイスランド・レイキャビック海嶺での海底地震観測" Geophysical Journal,Royal Astronomical Society.

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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