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1991 年度 実績報告書

地域を基盤にした循環器疾患とがんの包括的予防に関する日米共同介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 02044048
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

田中 平三  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 教授 (70047215)

研究分担者 MCPHERSON R.  テキサス大学, ヒューストン校・公衆衛生学部, 助教授
NICHAMAN Mil  テキサス大学, ヒューストン校・公衆衛生学部, 教授
LABARTHE Dar  テキサス大学, ヒューストン校・公衆衛生学部, 教授
FORTMANN Ste  スタンフォード大学, 医学部, 助教授
FARQUHAR Joh  スタンフォード大学, 医学部, 教授
伊達 ちぐさ  大阪市立大学医学部, 助教授 (60047389)
吉池 信男  国立健康, 栄養研究所・成人・健康栄養部, 研究員 (80240232)
山口 百子  国立健康, 栄養研究所・成人・健康栄養部, 室長 (00118655)
山本 卓  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (00220476)
中山 健夫  東京医科歯科大学, 難治疾患研究所, 助手 (70217933)
キーワード介入研究 / ライフ・スタイル / リスク・ファクタ- / ト-タル・ヘルス / ソ-シャル・ネット・ワ-ク / 行動科学
研究概要

昨年度に、日米両国間の比較性を持つプロトコ-ルを作成した。このプロトコ-ルに基づいて、介入地区と対照地区において、無作為抽出標本を用いてベ-ス・ライン調査を実施した。介入地区は対照地区に比べて、近年における総死亡率の減少傾向(平均寿命の増加傾向)が小さく、これは、主として脳卒中死亡率の減少が少ないためであった。リスク・ファクタ-では、血圧値が高めであった。血圧値は、男性ではアルコ-ル摂取量と肥満の、女性では肥満の影響が強いようである。一方、がんの発生に寄与しているライフ・スタイルとして、喫煙が重要な因子であった。介入地区の食塩摂取量と料理の食塩濃度は、西日本に属している地区にもかかわらず高いようである。そこで、減塩、肥満対策、節酒、禁煙を、キャンペ-ン活動、小集団を対象とした健康教育、個人レベルの生活指導を通じて実施していくことにした。本年度は、小集団を対象とした健康教育により、当該地区に有効な技法をさぐるとともに、参加者のなかから健康リ-ダ-を養成することにした。減塩、肥満対策、節酒、禁煙について、参加者を無作為に2群に分け、いわゆる交互法により介入研究を実施した。現時点では介入研究を続行中であるので、詳細な結果は、次年度に報告する。循環器疾患、がん、総死亡の登録制度は、略々確立され、運営されつつある。ソ-シャル・ネットワ-クは、介入地区の当局が「ト-タル・ヘルス事業」として正式に承認したことにより構築されつつある。日米比較の最も困難な食物摂取頻度調査法は、本年度にプロトコ-ルを完成させることができた。実際に摂取されている料理を聴取し、その体積から重量を推定するためのスケ-ルを開発することにも成功した。少なくとも介入の行動科学的評価が次年度に行えよう。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 田中 平三,他: "兵庫県一農山村におけるライフ・スタイルの成人病 リスク・ファクタ-の関連性" 日本衛生学雑誌. 46. |563-563 (1991)

  • [文献書誌] 田中 平三,他: "兵庫県一農山村におけるライフ・スタイルと循環器病 リスク・ファクタ-の関連性 (1)血圧について" 日本公衆衛生雑誌. 38. 361-361 (1991)

  • [文献書誌] 田中 平三,他: "兵庫県一農山村におけるライフ・スタイルと循環器病 リスク・ファクタ-の関連性 (2)血清総コレステロ-ルについて" 日本公衆衛生雑誌. 38. 362-362 (1991)

  • [文献書誌] 田中 平三,他: "食事調査法に関する基礎的研究ー食事の個人間変動と個人内変動についてー" 日本公衆衛生雑誌. 38. 844-844 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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