研究課題/領域番号 |
02044138
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研究機関 | 和光大学 |
研究代表者 |
原田 勝正 和光大学, 経済学部, 教授 (80173079)
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研究分担者 |
DEEPAK Kumar National Institute of Science, Technology
密 汝成 中国社会科学院, 経済研究所, 教授
多田 博一 大東文化大学, 国際関係学部, 教授 (80188250)
老川 慶喜 帝京大学, 経済学部, 助教授 (10168841)
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キーワード | 技術導入 / 重工業化 / 鉄道技術 / 植民地化 |
研究概要 |
1990年度の研究テ-マは、中国における鉄道技術の自立であった。このテ-マを追及するにあたり、とくに、中国における鉄道線路の建設技術の自立過程と、蒸気機関車の製作・修理・保守技術の自立過程を中心に調査を進めることとした。調査対象は、(1)北京の中国社会科学院経済研究所、(2)北京の北方交通大学、(3)瀋陽の遼寧省社会科学院、(4)長春の吉林社会科学院とした。またこれらの機関を通じて、長辛店(北京南郊)の鉄道工場、八達嶺(北京北郊)のスイッチバック線、蘇家屯機関区(瀋陽)の保存機関車群などの現場調査を実施することとした。3月5日午前9時中国社会科学院訪問、経済研究所密汝成教授と日程打合せ、経済研究所副所長陳瑞銘氏らと研究の現状について懇談、午後から同所所蔵の文献探索、3月7日まで実施。3月8日北方交通大学訪問、『中国鉄路発展史』の著者金士宣氏と面談、懐旧談聴取(同大学図書館は改築中で文献探索不能)。3月9日八達嶺スイッチバック現地調査。3月10日北京発瀋陽へ(11列車)。遼寧省社会科学院満鉄史センタ-顧問王桂良氏、秘書長馬越山氏と日程打合せ。3月11日遼寧省社会科学院訪問、満鉄史センタ-会長王秉忠氏、同院档案館副館長趙云鵬氏らと懇談、学術交流などについて打合せ。档案館の史料閲覧。3月12日、満鉄史センタ-馬秘書長の案内で、蘇家屯の機関車陳列館訪問、機関車の実地検証、夕刻王氏宅で遼寧社会科学院長朱世良氏と懇談、学術交流について意見交換。3月13日、同档案館で満鉄史料閲覧。3月15日吉林省社会科学院訪問、同館副院長徐毅鵬氏、研究員解学詩氏と懇談、満鉄史料閲覧。3月18日中国社会科学院経済研究所訪問、史料調査。今回の調査は、2カ所が訪問不能となったが、史料調査、学術交流について、ほぼ初期の目的を達成し、今後の共同研究体制強化への見通しを得た。
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