研究分担者 |
SLAVATINSKY レベデフ物理学研究所, 教授
SHIBUYA E.H. カンピーナス大学, 物理学研究所, 助教授
LATTES C.M.G ブラジル物理学研究センター, 教授
大沢 昭則 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (50013420)
横井 敬 青山学院大学, 理工学部, 教授 (50082780)
船山 吉視 早稲田大学, 理工学研究所, 助手 (40202296)
長谷川 俊一 早稲田大学, 理工学研究所, 教授 (10063398)
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研究概要 |
1.エマルション・チェンバ-(EC)の建設。 EC用の機材(原子核乾板50m^2、X線フィルム1400m^2、など)は、既にチャカルタヤ宇宙線観測所(5,200m,ボリビアに到着している。これらと、現有の鉛板・発生層を用いてECを建設する。建設は、1991年3月に行う。その後、約2年間の露出期間を予定。 2.EC実験のデ-タと加速器実験のデ-タの比較検討。 粒子多量発生に数種のモデルを仮定して(いずれのモデルも加速度のエネルギ-領域ではそのデ-タを再現するが、さらに高いエネルギ-領域での振舞いが相互に異なる)、宇宙線の大気中の伝播のsimulation計算を行い、チャカルタヤおよびパミ-ルEC実験のデ-タとの比較を行った。仮定されたモデルのいずれも(π中間子多量発生のみを仮定)が、EC実験のデ-タを説明しえず、非π中間子成分の導入が必要である、というのであった。非π中間子成分の(多重)発生と解釈される事例、即ち特異事例(センタウロ、カイロン、ミニ・クラスタ-、など)の存在は、既にチャカルタヤEC実験で報告されており、その必要性が明らかにされたことになる。(投稿準備中) 又、高エネルギ-領域の加速器デ-タは、粒子多重発生におけるFeynmanscaling 則の破れを示しているが、その一方で、高山ECのデ-タは、それとは両立しない。このことも、特異事例の必要性を示している。(論文参照)
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