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1990 年度 実績報告書

1930ー31年出土居延漢簡の研究

研究課題

研究課題/領域番号 02044146
研究機関関西大学

研究代表者

大庭 脩  関西大学, 文学部, 教授 (50067451)

研究分担者 劉 増貴  中央研究院, 歴史語言研究所, 副研究員
〓 義田  中央研究院, 歴史語言研究所, 研究員
管 東貴  中央研究院, 歴史語言研究所, 所長
町田 章  奈良国立文化財研究所, 平成宮跡登掘部, 部長
上島 紳一  関西大学, 文学部, 助教授 (10184920)
藤喜 眞澄  関西大学, 文学部, 教授 (60067585)
籾山 明  埼玉大学, 教養部, 教授 (70174357)
永田 英正  京都大学, 文学部, 教授 (90027532)
キーワード居延漢簡 / 画像処理 / 簡の厚さ / 簡の刻み / 簡の切込み / 封泥孔 / 保存処理 / 新居延漢簡
研究概要

中央研究院歴史語言研究所における合同会議で,「日本における秦漢史研究の現状」(永田),「日本における隋唐史研究の現状」(藤喜),「日本木簡発掘の現状」(町田),「簡牘のコンピュ-タ-画像処理」(上島)の報告を行ない,管東貴所長以下多数の研究員が参加,質疑応答があり,コンピュ-タ-に関しては同研究院のコンピュ-タ-・センタ-員が多くの質問を行なった。
居延漢簡の実物の調査では,同研究所で,かつて大庭及び町田が示唆した赤外線テレビを購入して使用しており,日本側研究者も予期以上に有効なことに舌を倦いた程で,従来釈読不能の筒が多く釈文作成可能となった事を第一に指摘できる。今回の調査は、写真ではわからない簡の厚さ,刻みの状況,切り込みや封泥孔の状況など,実物による観察が効果をあげ,検の形状に関しては大庭の研究が発表予定であり,刻みについては籾山が契約文書について研究を進める計画である。
〓義田・劉増貴両氏は、主として奈良国立文化財研究所で,日本木簡の発掘後の保存処理作業を調査した。ただ,日本木簡が濕潤な状態で出土するのと、居延漢簡が乾燥し切って出土するのとは,基本的に違うので,今後の検討課題である。
歴史語言研究所は,保存の為に漢簡の閲覧を一日30簡に制限しているので,相当時間を要すること,大陸で1973ー74年出土居延漢簡の公開が行なわれていることなど,新しい状況が出てきたので、台湾・大陸・日本工者の共同研究へと歩みを進める必要がある。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 大庭 脩: "中国木簡発見の経過" 月刊シニカ. 2巻5号. 24-29 (1991)

  • [文献書誌] 大庭 脩: "中国木簡研究の近況と課題" 書道研究三月号. 46. (1991)

  • [文献書誌] 大庭 脩: "檢の再檢討" 書学書道史研究. 1. (1991)

  • [文献書誌] 町田 章 (共著): "平城京長屋王邸宅と木簡" 吉川弘文館, 211 (1991)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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