研究課題
1.研究課題の漢簡現品を所蔵する台湾の研究所長と、同じ場所で出土した漢簡の現品を持つ甘肅省の研究所長を招き、研究代表者と三者で今後の研究に関して意見交換を行ない、国際学会の開催、現物資料の公開、釈文の表記法について協議、同意した。2.甘肅省蘭州市における国際学会に大庭・永田・籾山が参加し、各々研究発表を行ない、1973〜4年出土漢簡を調査し、特に新しく発掘中である敦煌懸泉置遺跡を見学して、木簡・紙などが埋もれている断層を視認した。3.蕭はん・林素清両副研究員を招へいし、平城京木簡を見学させると共に、通常行なっている研究会に出席して、日本の研究方法を紹介、意見交換を行なった。4.漢簡のコンピュ-タ-処理については、基本的・一般的な文系研究に対する支援のプログラムの構築を中心に研究を進め、一方次年度のインプットの為の居延漢簡釈文、写真の整備と、文献の蓄積につとめた。5.日常の共同研究においては、『居延新簡』の研究を進め、ほぼ半ばに到達している。
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