英語圏学習者に対する実践的・総合的な日本語教育システムの開発

1990 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 02045002
• 研究機関: 北海道教育大学
• 研究代表者: 吉田 弘夫 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 教授 (10002453)
• 研究分担者: BISHOP Telen University of London, Registrar ; PARRETT Will University of Alaska, Professor ; MOERAN Brian University of London, Professor ; KAISER Staph University of London, Professor ; 水野 政勝 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (30107239) ; 馬場 俊臣 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 講師 (70218668) ; 辻井 義昭 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (40091532) ; 佐藤 肇 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (20091530) ; 常本 照樹 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (10163859) ; 村山 紀昭 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (30002471) ; 本堂 知彦 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (10199581) ; 加藤 富夫 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (20095748) ; 吉見 孝夫 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 助教授 (80142777) ; 山下 克彦 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 教授 (80002468) ; 小林 和彦 北海道教育大学, 教育学部・札幌分校, 教授 (70002475) ; 谷本 一之 北海道教育大学, 学長 (20002446)
• キーワード: 日本語教育 / 日本事情 / 滞在型研修 / 場面機能主義 / 日本文化

研究概要

本研究は、短期間により多数の英語圏在住日本語学習者を対象とした実践的・効率的な日本語教育システムを開発することを目的とし、今年度の主眼は(1)研究体制づくり、と(2)英語圏における日本語教育の実態調査と問題点の把握におかれている。
(1)研究体制づくり
1ロンドン大学東洋アフリカ学部教務部長ビショップ氏の招聘。
2アラスカ大学パレット氏の招聘。
両氏の招聘によって、北海道教育大学と両大学との研究協力体制について意志疎通をはかり、受け入れ上の問題点を解消した。
(2)英語圏における日本語教育の実態調査と問題点の把握
1ロンドン大学東洋アフリカ学部日本語学科カイザ-氏の招聘。
2アラスカ大学パレット氏の招聘。
3加藤・吉見両研究分担者のイギリス派遣。
カイザ-、パレット両氏と日本側研究分担者との意見交換の結果、日本語教授システムに関し、重要な知見を得ることができた。教授の手法としては場面機能主義が有効であるという点で意見の一致を見た。
加藤・吉見の派遣によって次のような成果を得ることができた。第一に「A twoーday conference on Japanese language teaching materials,syllabus development」への参加によって、広くイギリスにおける日本語教育の現状と問題点を把握することができたこと、第二にロンドン大学における日本語教育の実態を実見し、ロンドン大側担当者と教育システム開発上の詳細な点に至るまで意見を交換し、一定の合意に達したこと、第三にシェフィ-ルド大学の日本語教育の実態調査を行い、特に滞在型研修の意義及び問題点の理解を深めることができたことである。