研究課題
1.日本側研究者3名が中国に赴き先ず北京医科大学の臨床検査システムについて調査した。まだシステム化されていなかった。一方、大学職員を集めてもらいデ-タベ-ス統一、すなわち標準化の重要性を講演して、本共同研究の意義を周知させた。2.ついで、日本側研究者に中国側研究者が同行して、北京市内の協和医科大学、中日友好病院において、また上海では上海第一医科大学と長征病院において臨床検査システムを調査した。また、各病院でデ-タベ-ス統一の重要性について講演し、中国人医師の医療情報についての意識革命を行なった。この教育活動によりデ-タベ-ス標準化の重要性が彼らに理解され、我々の所期の目的は達せられたと考える。3.中国では病院へのコンピュ-タ導入が今後急速に行なわれると考えられるので、中国におけるこの分野の発展に寄与すると確信している。4.中国側研究者2名が来日し、日本における臨床検査デ-タベ-スの現状を共同調査した。調査病院として東京医科歯科大学、東京大学、三菱油化検査センタ-を対象とした。日本においては臨床検査がシステム化されており、コンピュ-タが導入され各病院に臨床検査デ-タベ-スはあるが、病院間における互換性がなく、デ-タベ-スの相互利用に支障を来たしているなど、その間題点を把握することが出来、一層、デ-タベ-ス標準化の重要性を認識できたと評価していた。研究の進捗状況はほぼ計画通りである。
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