研究課題
京都大学から研究代表者及び研究分担者1名がミシガン大学を訪問し、同大学のフェニックス原子炉実験所中性子ラジオグラフィ設備及び画像処理を視察するとともに多孔貭媒体内流動現象の可視化実験をテストサンプルの標本とその製作法を調査した。また、テストサンプル数個を京都大学に持ち帰った。さらに「中性子ラジオグラフィ法を応用した狭間隙路内気液二相流の可視化」というテ-マでセミナ-を開き、今後の研究設画について討論を行った。これらの作業により同大学の中性子ラジオグラフィ設備の現状と問題点、多孔貭媒体内流動現象の可視化実験における技術的問題点等が明らかになった。これらにより平成3年度には中性子ラジオグラフィ実験を実施する計画が立案された。ミシガン大学より持ち帰ったテストサンプルを用いて京都大学研究用原子炉の中性子ラジオグラフィ設備による実験を実施した。その結果、多孔貭媒体内の流体の移動過程の可視化及び画像処理による定量的デ-たの取得の可能性とその限界についての知見が得られた。またこれと並行して狭間隙短形流路内気液二相流の可視化実験も行い、画像を記録、処理し、ボイド率測定等を行った。米国より研究分担者1名を招へいし、「中性子ラジオグラフィによる多孔貭媒体内の流体の可視化」についてセミナ-を開催し、同課題について討論するとともに、京都大学研究用原子炉で実験した多孔貭媒体内流体の可視化の結果について議論した。
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