研究課題/領域番号 |
02045044
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
日比野 省三 中京大学, 社会学部, 教授 (50065215)
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研究分担者 |
CURTIS Terry カリフォルニア州立大学, チコ・校コミュニケーション学部, 教授
丹羽 敏行 中京大学, 社会学部, 教授 (00024266)
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キーワード | システム設計 / 価値次元 / 異文化要因 / 情報システム / 価値システム設計 / 組織文化 / 組織設計 |
研究概要 |
1991年度は、前年度の日米共同研究の成果を踏まえ、米国から、共同研究者のテリ-・カ-チス教授を招き、下記の5点を実施した。 1.1990年度の共同研究で抽出された「システム設計に及ぼす社会的文化的要因」を検証するために、別途13問の質問による調査を日米両国で実施し分析した。 2.その結果、次の3軸『システム設計文化3軸』と命名し、今後の研究の柱とすることになった。 第1軸:AMBIGUITYーRATIONALITY 第2軸:DEPENDENCEーINDEPENDENCE 第3軸:IMPROVEMENTーBREAKTHROUGH 3.この3軸に基づき、12問の調査用紙を用いて日米企業を比較研究するために、今年度は日本側一社を選び、全数調査を実施した。 4.アンケ-ト調査の限界を補うために、日本両国で同じ業種、同じ規模の企業を数社選び、インタ-ビュ-による企業調査とケ-ススタデェ-を実施することになり、今年度は、日本側の企業を4社選び、実地調査を行った。調査対象は、中小企業で、運輸業、情報処理業、製造業、酒造問屋を選択し、3軸理論構築の基礎的ケ-スの収集に努めた。 5.前年度の研究成果と本年度の研究成果の一部を公表するために、『文化感応型情報システム設計の基礎研究』という内容で共同論文の執筆を実施した。 来年度は、以上の成果を踏まえて、日本側研究者が渡米し、米国内での全数調査と数社のケ-ススタデェ-を実施し、3年間の共同研究の成果を『文化感応型システム設計論』として取り纒め、共同論文の執筆と学会発表を行う。
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