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1990 年度 実績報告書

酸性雨原因物質の発生源対策と酸性雨による陸上生態系被害の制御

研究課題

研究課題/領域番号 02202104
研究機関東京大学

研究代表者

定方 正毅  東京大学, 工学部, 教授 (30011175)

研究分担者 八木 久義  東京大学, 農学部, 助教授 (80191089)
戸塚 績  東京農工大学, 農学部, 教授 (00109901)
大喜多 敏一  桜美林大学, 文学部, 教授 (40077201)
笠岡 成光  岡山大学, 工学部, 教授 (10032921)
菅原 拓男  秋田大学, 鉱山学部, 教授 (10006679)
キーワード酸性雨 / 発生源対策 / 脱硫 / 脱硝 / 硫黄酸化物 / 窒素酸化物 / 肥料 / 長距離輸送
研究概要

酸性雨原因物質の固定発生源対策として、発展途上国に適合する脱硫,脱硝技術開発のための基礎的研究を行い、初年度の成果として、以下の点が明らかになった。
1)コ-ルドモデル実験により、サイクロン型反応器により、45分以上の粒子滞留時間が実現できた。(定方)
2)水素を用いた急速熱分解脱硫の実験を行い、無機イオウだけではなく有機イオウの除去も可能であることがわかった。(菅原)
3)中国に莫大量埋蔵する天然マグネサイトを有効に脱硫剤として活用するための基礎研究として、MgOの硫酸化反応を調べた。その結果、MgOの硫酸化反応は,CaOに比べて約100℃低い700℃付近で、最も到達反応率が高くなることがわかった。(新井)
4)排煙ガス中からのSOx,NOxのNH_3による同時除去と肥料化プロセス開発のための基礎的研究を行った。その結果,Cr_2O_3ーTiO_2触媒で、用いることにより、NOx,SOxがほぼ100%除去され,硫安が触媒上に固定化除去されることがわかった。(笠岡)
5)中国はじめ我が国の隣国の固定発生源の影響を調べるための長距離モデルの開発の第一段階としてオイラ-型格子モデルの検討を行った。(大喜多)
6)酸性化した足尾土壌の植物影響と土壌への石灰とコンポスト添加の効果を検討した。その結果,苦土石灰やコンポストの土壌への添加効果が有効であることが示された。(戸塚)
7)酸性雨(霧)による森林生態系への軽減対策法の確立に負するため、樹木の被害が報告されている4地点の現地調査を行った。その結果,北海道樽前山のストロ-ブマツの異常落葉は、酸性霧による直接被害であることがわかった。(八木)

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Sugawara,K.Sugawara,A.Chambers: "Characteristic of Rapid Hydropyrolysis of Cool in Free Fall Pyrolizer" Fuel. 69. 1177-1185 (1990)

  • [文献書誌] 伊豆田 猛,戸塚 績,横田 太,三宅 博,: "スギ苗の生長に対する土壌酸性化の影響" 人間と環境. 16. 55-61 (1990)

  • [文献書誌] 伊豆田 猛,戸塚 績,三輪 誠,三宅 博,: "スギ苗の生長の対する人工酸性雨の影響" 人間と環境. 16. 44-53 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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