研究課題/領域番号 |
02205074
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
作花 濟夫 京都大学, 化学研究所, 教授 (10027021)
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研究分担者 |
宮路 史明 京都大学, 化学研究所, 助手 (80219782)
横尾 俊信 京都大学, 化学研究所, 助教授 (90158353)
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キーワード | ゾル-ゲル法 / 機能性材料 / ガラスセラミックス / シリカゲル体 / 金属アルコキシド / 光吸収スペクトル / 半導体ド-プシリカガラス / 非線形光学 |
研究概要 |
ゾル-ゲル法により多孔体および種々の機能性材料の合成を試みた。 (1)超熱低膨張として知られているβースポジュメンおよびβー2ークリプタイト結晶から成るガラスセラミックスバルク体を金属アルコキシドを出発原料として作製した。割れのないゲルを得るための加水分解および乾燥条件を詳細に調べた。このゲル体を更に800℃以上の高温で熱処理することにより亀裂のないガラスセラミック体が得られた。これらは最終処理温度に依存してー13X10^7〜+12×10^<70>C^<ー1>の小さな熱膨張を示した。 (2)テトラメトキシシランを出発原料として高塩酸添加の下で透明なSiO_2バルクゲル(直径30mm)を合成することに成功した。そこで、種々の機能性有機分子のド-ピングを行った。その結果、蛍光特性を示すロ-ダミンB、光化学ホ-ルバ-ニングを示すキニザリン、2次の非線形光学特性を示すMNAなどを均質にド-プさせることができた。それらの光学特性を光吸収および螢光スペクトルを測定することにより調べた。 (3)大きな3次の非線形光学特性を示すと言われているCdSド-プシリカガラスコ-ティング薄膜を作製した。CdSが粒径100A以下の超微粒子として析出する条件を詳細に検討した。透過電子顕微鏡観察により析出結晶の粒子径と光吸収スペクトルにおいて観察される吸収端のブル-シフトとの間の関連性を調べた。3次の非線形光学感受率X^<(3)>の測定も間もなく行なう予定である。
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