研究課題/領域番号 |
02207122
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
西川 潤 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (10063653)
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研究分担者 |
猪木 武徳 大阪大学, 経済学部, 教授 (00107111)
今岡 日出紀 筑波大学, 社会科学系, 教授 (50184809)
嶋本 隆光 大阪外国語大学, ペルシャ語学科, (非)講師
原 洋之介 東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (60012986)
石田 進 国際大学, 国際関係学研究科, 教授 (20011976)
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キーワード | イスラ-ム経済 / イスラ-ム経済政策 / イスラ-ム経済理論 / イスラ-ム都市 |
研究概要 |
本研究の課題については、本年度3回の研究会を開催し、報告討論を行なった他、11月下旬に中近東文化センタ-で開かれた「第2回イスラムの都市性にかんする国際会議」及びそれに引続いてもたれた重点領域研究の全体集会に参加し、報告を行った。他方で、イスラ-ム経済論関係の英、仏、独の1970ー88年間に出版された基本的文献をパソコンに入力し、デ-タベ-スを完成した。 研究会の日程は次の通りである。 (1)8月11日(土)ー12日(日)名古屋市第一ホテルで第1回研究会を開催し、原洋之介「イスラ-ム経済論の検討」,嶋本隆光「イスラ-ムの経済倫理と商業活動の実際」の両報告に基き,イスラ-ム経済倫理とその実際・政策の開連について研究討論を行った。 (2)11月26日(月)東京大学東洋文化研究所で第2回の研究会を開き,今岡日出紀「イスラ-ム経済システムにおけるワクフ」、猪木武徳「イスラ-ム経済学の過去と現状」に基き、イスラ-ム社会における共同財産としてのワクフの経済学的位置付け、また、イスラ-ム経済論に関する文献目録の現状について検討した。 (3)2月2日(土)ー3日(日)国際大学中東研究所において,石田進「湾岸の都市と人流」、西川潤「都市と権力ーイスラ-ム都市を中心に」の両報告を行い、クウェ-トなどペルシャ湾岸都市の社会構造、労働力移動の問題、また都市権力に関する理論問題を討論した。 これらのほか、11月27日(火)ー29日(木)の国際会議には嶋本隆光、今岡日出紀が報告、コメントを行い、12月1日(土)ー2日(日)の全体集会では西川潤が報告を行った。本年度はイスラ-ム経済の理論と実際を、比較経済論的な視点から位置付ける作業を行い、また関連文献目録の評価、デ-タベ-ス化を行って、今後の研究展開の素地を固めた。
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