研究課題/領域番号 |
02227202
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
御園生 誠 東京大学, 工学部, 助教授 (20011059)
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研究分担者 |
李 寛栄 東京大学, 工学部, 助手 (70222792)
奥原 敏夫 東京大学, 工学部, 助教授 (40133095)
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キーワード | 超伝導 / 層状ペロブスカイト / NO / 酸化物超伝導体 / 分子吸収 |
研究概要 |
高温酸化物超伝導酸化物YBa_2Cu_3O_<7ーu>(YBC)の化学反応性は実用上重要な問題であろう。本研究ではYBCとH_2O、NO、CO分子との反応を検討し、以下の点を明らかにした。 1.YBCを水蒸気処理すると表面相にアモルファス相が形成され、NO吸収速度、量はそのアモルファス相の量に比例して増大した。さらに、アモルファス相に吸収されたNOの量論はBa:NO=1:2と大量でありこの相が吸収に活性な相であることを明らかにした。NO吸収に伴ってYBCの構造が斜方晶から正方晶への変化し、吸収に伴なうYBC結晶相の格子酸素の脱離が示唆された。吸収されたNO分子は赤外分光によりNO_<2ー>^ーと同定された。 2.H_2Oの反応によるアモルファス相は生成は、H_2O処理温度が低く、H_2O分圧が高いほど速く、H_2Oは表面に凝縮してから反応すると結論した。またH_2O処理時バルク内に取り込まれたH_2Oの量は、用いたYBCとほぼ等モルであり、アモルファス相の生成量を考慮すると反応の量論はBa:H_2O=1:1であることを明らかにした。 3.正方晶YBCへのO_2吸収ではH_2O処理に関係なくYBCへの吸収は僅かであったが、NOを吸収した後の試料では大量のO_2吸収が観測された。このとき、NOの吸収とは逆に正方晶から斜方晶への変化が見られた。
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