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1990 年度 実績報告書

大腸菌ゲノムの分配を可る遺伝子群の全体像

研究課題

研究課題/領域番号 02237202
研究機関熊本大学

研究代表者

平賀 壮太  熊本大学, 医学部, 教授 (40027321)

研究分担者 山中 邦俊  熊本大学, 医学部, 助手 (90212290)
仁木 宏典  熊本大学, 医学部, 助手 (70208122)
キーワード大腸菌ゲノム / 塩基配列 / 染色体分配 / mukB遺伝子 / tolC遺伝子
研究概要

細菌における染色体分配の分子機構を明らかにするため、我々は今までに染色体分配機構の変異株(muk)を多数分離し、その変異を相補する遺伝子を単離し解析を行なってきた。mukA遺伝子(66分)を含む5,486bpのDNA断片の塩基配列を決定した。塩基配列よりmukA変異はシグナルペプチドを持つ外膜蛋白をコ-ドするtolC遺伝子であることが明らかになった。またDNA断片中にはmukA遺伝子の他に5つのORFが存在し、そのうちのORF5はparE遺伝子(新しいトポイソメラ-ゼIVのサブユニットをコ-ド)であることを発見した。またORF3(gumAと命名予定)はホスホエノ-ルピルビン酸依存性ホスホトランスフェラ-ゼ系(PTS)に必須な新しい遺伝子であることを発見した。一方、mukB変異(21分)を相補する5.353bpのDNA断片の塩基配列を決定し、mukB遺伝子は177kDaの大きな蛋白をコ-ドすることを明らかにした。コンピュ-タ-解析の結果は、MukB蛋白は異なる5つのドメイン構造を持ち、駆動力発生酵素(forceーgenarating enzyme)であることを示唆している。
この研究で塩基配列を決定したDNA断片を次に記す。
1.BamHI(3229.50)ーPvuII(3235.10).5,486bp.muKA(tolC),ORF1,ORF2,ORF3(gumAと命名予定),ORF4,ORF5(parEの前半)を含む。
2.Sau3AIーBamHI(993.85).5,353bp.mukBを含む。カッコ内は物理地図(Medigue etal.,Molec.Microbiol.4:169ー187,1990).

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Ezaki,Bunichi: "Possible involvement of the ugpa gene pene product in the stable maintenance of miniーF plasmid in Escherichia coli." Mol.Gen.Genet.223. 361-368 (1990)

  • [文献書誌] Hirags,S.: "Partitioning of nucleoids." Rcs.in Microbiol.141. 50-56 (1990)

  • [文献書誌] Hirags,Sota: "Positioning of replicated chromosomes in Escherichia coli." J.Bacteriol.172. 31-39 (1990)

  • [文献書誌] Kato,Junーichi: "New topoisomerase essential for chromosome segregation in E.coli." Cell. 63. 393-404 (1990)

  • [文献書誌] Niki,Hironori: "Nucleotide scquence of the tolC gene of Escherichia coli." Nucleic Acids Res.18. 5547 (1990)

  • [文献書誌] Niki,Hironori: "Linear multimer formation of plasmid DNA in Escherichia coli hopE(recD) mutants." Mol.Gen.Genet.224. 1-9 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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