研究課題/領域番号 |
02243105
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
目崎 茂和 三重大学, 人文学部, 教授 (80101187)
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研究分担者 |
中森 亨 東北大学, 理学部, 助手 (00192229)
長谷川 均 国土館大学, 文学部, 講師 (80208496)
前門 晃 琉球大学, 教養部, 助教授 (60190287)
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キーワード | サンゴ礁 / 環境デ-タベ-ス / 環境変化 / 沖縄県石垣島 / 環境保全 |
研究概要 |
サンゴ礁のデ-タベ-ス化とそれを利用して時空間分析を実施するために、多くの基礎デ-タを集め検討する必要がある。そのため、とくに(1)ランドサットTMデ-タによるカラ-合成画像処理、(2)カラ-空中写真の自動判別によるカラ-合成画像処理、(3)カラ-空中写真判読によるメッシュデ-タ作成、(4)現地調査による検討及び反射スペクトル特性の観測、(5)サンゴ礁周辺流域の土地利用・改変デ-タの分析などを実施した。サンゴ礁の環境条件を考えて、調査地区を石垣島東南部・白保カラ岳海域にして上記の検討を行い、次のような結果を得た。 (1)サンゴ礁環境の詳しいデ-タベ-ス化には、現段階ではカラ-空中写真(1/2500)判読による方法が最も精度が高いが、撮影年度が少ないのと、作業上の時間や誤認などの問題がある。地形要素のほか、底質デ-タ判別が可能で、生サンゴ・死サンゴ(礁岩)・砂床(浜)・藻場・基盤岩の5要素に分類し、90×90m区画(TMデ-タとの比較のため)の中のそれぞれの被覆面積(%)を読みとり、メッシュマップを作成した(1977年のみ)。その結果は、生サンゴの分布など現在の状況と大きく変化し、北部ほど死サンゴ域が拡大していることが判明した。 (2)カラ-空中写真に比べ、TMデ-タは詳細な環境要素の摘出はできないが、1984年以降の経年的な時空間分析に最も有効な方法である。1984年と1989年の画像処理結果の比較より、河口付近の礁池の干潟化と陸域の裸地化との対応などが明らかとなった。
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