研究課題/領域番号 |
02244111
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松岡 秀雄 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (10013666)
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研究分担者 |
寺田 博之 科学技術庁, 航空宇宙技術研究所・構造力学部破壊力学研究室, 室長
湯浅 欽史 東京都立大学, 工学部, 助教授 (30087233)
佐藤 淳造 東京大学, 工学部, 教授 (80011211)
山内 平行 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助手 (90013713)
竹内 啓 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (20012114)
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キーワード | 高度技術社会 / 安全問題 / ヒュ-マン・ファクタ- / アクシデント / インシデント / デ-タベ-ス / マクロエンジニアリング / 事故論 |
研究概要 |
高度技術社会が、技術が社会の隅々にまで浸透している社会であるとするなら、技術的所産と人間との関係こそ着目しなければならない重要な要因になる。安全問題においてヒュ-マン・フアクタ-問題が浮上する由縁でもある。本研究では、人間の挙動を航空事故(アクシデント)及びそれに準じる事態(インシデント)[以下「事故関連」という]から捉え返し、高度技術社会における安全問題への対応の指針とする。 具体的な研究手順としては、航空事故関連デ-タを収集し、ヒュ-マン・ファクタ-問題を媒介に事例解析を行ったほか、これらデ-タを系統的に集積・管理すべく、航空事故関連デ-タベ-スの構築について、本年度はデ-タベ-スを実現するハ-ドウェアや関連するソフトウェアの導入手続きを進めた。メイン・プロセッサは、MicroVAXで内部メモリの初年度の容量は28MBで、ハ-ドディスクは同じく550MBである。デ-タベ-ス用の情報検索システムには、マルチ・ユ-ザ型のBASISを用いる。使用するデ-タは、主としてNASA(FAA)やNTSBからのものを用いるので、デ-タ構造等のコンパチビリティに留意している。 先端技術事故論の展開については、マクロエンジニアリング学会大規模輸送研究委員会と共催で「大規模輸送における安全問題」をテ-マにしたミニ・シンポジウムを開催し、地下構造物、鉄道、宇宙システム、道路交通などにおける事故解析や諸対策について、議論を深めた。 技術の発展の中で、技術システムの外部の人間は云うまでもなく、内部の人間についても、その存在については、取り扱いが困難であるがゆえ後回しにされるか、無視されてきた。しかし、高度技術の進展の中で安全問題は技術システム内外の人間の存在をクロ-ズ・アップする。ヒュ-マン・ファクタ-問題は避けて通ることができないのである。安全問題も結局は「人に始まり、人に終わる」という事なのである。
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