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1990 年度 実績報告書

東洋における時間論の総合的研究ーインド思想と仏教を中心としてー

研究課題

研究課題/領域番号 02301003
研究機関東京大学

研究代表者

木村 清孝  東京大学, 文学部, 教授 (40140355)

研究分担者 川崎 信定  筑波大学, 哲学・思想学系, 教授 (00072538)
上村 勝彦  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (50072541)
宮元 啓一  国学院大学, 文学部, 助教授 (40190813)
加藤 純章  二松学舎大学, 文学部, 教授 (40101638)
竹村 牧男  筑波大学, 哲学・思想学系, 助教授 (20175699)
キーワードインド思想 / 仏教 / 時間 / 十世 / 一念 / 三時 / ka^^ーla / kalpa
研究概要

本年度,研究代表者および各研究分担者は,当初の研究実施計画にもとづき,真摯に研究を進めた。
すなわち,第一に,各研究者は,それぞれの分担領域において,多くの大学院生等の協力を得ながら,鋭意,基本資料並びに内外の関連文献の調査・収集に努め,着実に成果を挙げつつある。例えば,研究代表者木村は,仏教思想の哲学的精華といわれる華厳教学の時間論の中に,時間の直線的経過の否定や瞬間の永遠性の追求といった現代的意義をもつ,示唆に富む内容が含まれていることを明確にし,研究分担者・加藤は,説一切有部における三世実有説(過去・現在・未来の実在性を主張する説)の論証の成立過程を解明し,また,同じく上村は,9世紀の詩論家ラ-ジャシェ-カラの「時間の区分」の仕方を検討し,それがあくまでも詩的な約束ごとと関わることを明らかにした。分野によって研究の水準や遂行の難易度に差があるため,成果そのものには若干の相違が出ているが,この点については,次年度は協力体制をより強めることによって調整を図り,研究の全般的な進展を期したい。
第二に,予定通り,研究集会を2回開催し(平成2年10月,平成3年2月),互いに研究の意義と目的に関して認識を深めるとともに,研究上の問題点等を披瀝しあい,意見の交換を行った。このことは,相互に極めて有益であり,次年度の成果のとりまとめの際には,諸研究の充実と関連性の濃密化という形で現れてくることが期待される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 田中 教照: "インド仏教における信" 淳心学報. 8. (1990)

  • [文献書誌] Junzo TANIZAWA(谷沢 淳三): "Pa^^ーninian Theory of gunasamuda^^ーya" 印度学仏教学研究. 39ー2. (1991)

  • [文献書誌] Minoru HARA(原 実): "Pa^^ーs^^′upata Studies" Festschrift of Andre^^′ Padoux(Univ.of Paris). (1991)

  • [文献書誌] 木村 清孝: "仏教漢文読本" 春秋社, 343 (1990)

  • [文献書誌] 坂部 恵: "かたり" 弘文堂, 177 (1990)

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公開日: 1993-08-11   更新日: 2016-04-21  

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