研究課題/領域番号 |
02301004
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
冠 賢一 立正大学, 仏教学部, 教授 (70062833)
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研究分担者 |
中尾 尭 立正大学, 文学部, 教授 (70070521)
高木 豊 立正大学, 教養部, 教授 (90062760)
渡辺 宝陽 立正大学, 仏教学部, 教授 (80062800)
小松 邦彰 立正大学, 仏教学部, 教授 (40062830)
浅井 円道 立正大学, 仏教学部, 教授 (30062756)
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キーワード | 法華経 / 日蓮教団 / 法華仏教 / 鎌倉時代 / 平安時代 |
研究概要 |
近年、法華仏教への関心が高まり、多方面よりの研究がなされている。しかし、教団形成という視野からの法華仏教の研究は、個々の分野においてなされているものの、体系的・総合的な研究はごくわずかである。さらに、教団形成ということに不可欠な伝道活動や受容の形態などを有機的・総合的視野より究明しているものは皆無に等しい。そこで、本研究の目的をここにおき、具体的方法による研究を進めた。本研究は文献資料の蒐集とその分析を通して、法華経の与えた影響を具体的に検討しようとするものであるから、既刊文献の蒐集と未刊文献の蒐集・調査・分析が基礎作業として重要な位置をしめる。このため、各研究分担者は、それぞれの分野における分担課題にしたがって、分担者同志の連絡を取りつつ昨年度に引き続き、京都・岡山・山梨・静岡・金沢・福井などの各地に赴き、資料の蒐集に努め、その成果によって得られた基礎資料及び関係文献の整理を行った。また、各研究分担者はこれらの資料に基づき研究成果を雑誌論文等に発表した。具体的には、インドにおける法華経思想の仏教教団形成・平安時代における法華仏教の成立とその展開の特質・鎌倉時代における法華経の受容とその宣揚を鎌倉仏教形成者の一人である日蓮に焦点をあてた考察・日蓮教団の地域的展開過程、などについての成果である。今後は、基礎資料及び関係文献の蒐集をさらに進めるとともに、その成果を基盤として、中世日蓮教団の成立とその基盤・教学継承、日蓮教団における伝道の特質などの研究課題についてさらに考察を進めていくことを計画している。
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