研究課題/領域番号 |
02301007
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
倫理学
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研究機関 | 中央大学 |
研究代表者 |
野崎 守英 中央大学, 文学部, 教授 (30172787)
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研究分担者 |
桜井 進 名古屋大学, 文学部, 助教授 (20187082)
山田 隆信 目白女子短期大学, 講師 (20182537)
中村 春作 広島大学, 教育学部, 助教授 (90172402)
山泉 進 明治大学, 法学部, 教授 (10130840)
百川 敬仁 明治大学, 法学部, 教授 (20012528)
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研究期間 (年度) |
1990 – 1991
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キーワード | 共同討議 / ナショナリズム / ロマンティシズム / フォークロア / 国家 / 心の故郷 / 原型 / 倫理的価値 |
研究概要 |
1)私たちが意を用いたのは、なるべく多く討論の機会をつくることだった。1990年と91年にかけて、都合6度の会合の機会をえたが、これは、互いに考えを深め合うのにきわめて有効だった。 2)私たちは、参加者の間に3つのグループを作った。ナショナリズム・ティーム、ロマンティシズム・ティーム、フォークロア・ティームがそれである。この3つのあり方が、18・19世紀に日本及びヨーロッパ領域に生じた言説のあり方を分析するのに、恰好の視角である、と私たちは考えたのである。そこで、何人かの思想家の思想を取り上げ、次の点を解明するために分析を施した。詳細は、報告書によって見られたい。 (1)、「国家」がわれわれの時代において、世界空間を分かつ中心的な枠になったのはなぜか。そして、そうなったことにどういう問題点があるか。ナショナリズムの問題ということになる。 (2)、ロマンティシズムといわれる思想動向が、心の故郷を過去に見出だすというかたちで登場するのはなぜか。ロマン的な心性というものは、まさにこの時期を特徴づけるものにほかならないが、その心の向きがかたどられているのはどんなヴェクトルか。 (3)、この時期、ある人びとは、自分らの原型になると見做しうる生活のかたちを過去に探る営みをすることになる。こうしたフォークロアに関心を示す心のあり方に潜んでいるのはどういう動向か。 3)この探究のあとで、私たちは、現代の倫理問題をどう考えたらよいか、その下敷きとなる知見をうることができたと思っている。今後、探究をより深めて行きたい。
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