研究課題/領域番号 |
02301020
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
米村 昭二 お茶の水女子大学, 文教育学部, 教授 (40032742)
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研究分担者 |
浅井 美智子 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助手 (10212466)
都築 一治 流通経済大学, 社会学部, 助教授 (20180028)
平川 毅彦 愛知県立大学, 文学部, 講師 (80189828)
関 孝敏 北海道大学, 文学部, 助教授 (30105647)
高重 進 岡山大学, 教育学部, 教授 (70032745)
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キーワード | 北海道移住 / 定着過程 / 社会移動 / 社会階層 / 屯田兵 / 一般移住民 / 屯田兵村 / 村落構造 |
研究概要 |
平成2年度は、当麻、秩父別の屯田兵村を中心に移住者の定着過程と社会移動に焦点を当て、資料の収集、コンピュ-タ-への入力、デ-タクリ-ニングにエネルギ-を注力した。歴史社会学的分析がテ-マであることから、屯田兵800名、一般移住者6000名を上回るデ-タの時系列別入力には想像以上の手間を要したが、ともかく次年度4月には分析に入る手はずは整えることができた。それに加えて、すでにコンピュ-タへ入力済みの野付、牛相之内、端野の屯田兵600名、既発表の湧別屯田兵村400名との比較研究ができるようになっただけでなく、定着率の高い当麻、野付牛2兵村と、移動率が高い秩父別をはじめとする他兵村との対比による条件分析が可能となったことも大きい。特に当麻兵村では400名中約200名の入植前における持参金、学歴、職業、特技に関するデ-タが入手でき、社会移動に関する新しい解析手法の適用が期待できる。研究分担者の平川も琴似屯田兵村を手がけ、入植前後における家族的要因と擬制的「家」制度の解明に当たっている。 他方、北海道移住者送出上位県の送出事情については、府県レベルの史料収集に努め、富山、石川、宮城についてはある程度の町村別デ-タを入手することができ、年次別府県統計の分析については研究分担者の都築が新しい分析手法の開発に当たっている。また、高重は、香川県について個別研究を進め、米村は香川県手深謝のライフヒストリ-を日記分析によって進めている。ただ、ライフヒストリ-研究はさらに3ないし4ケ-スを拾い上げる必要があり、平成3年度の課題として残されている。
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