研究分担者 |
藤本 信子 大阪薫英女子短期大学, 助教授 (40209101)
清水 由文 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (40132352)
土田 英雄 奈良大学, 社会学部, 教授 (00030221)
野村 哲也 大谷大学, 文学部, 教授 (60071205)
上子 武次 甲南女子大学, 文学部, 教授 (50046637)
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研究概要 |
1.本研究は,近年の急速に変化しつつある職業生活が,家族の人間関係とりわけ夫婦関係にどのような影響を与えているかについて,職業別に比較検討することを目的としている。 2.上記の目的を達成するために,まず本研究に関連する内外の既存の理論的研究ならびに調査報告を網羅的に収集し,これらの研究からえられた命題・知見の整理と分析をつうじて,本調査研究に有効とみられる理論仮説および作業仮説を設定した。 3.これらの作業に並行して,調査対象の選定に必要な基礎的文献と各種資料を収集するとともに,いくつかの地域・職業について聴き取り調査を主とする予備調査を実施した。 4.その結果,都市俸給生活者家族については(1)大手製造業M社の男・女従業員家族を,また都市自営業者家族については(2)N市内の男・女自営業主家族を調査対象として確定した。 5.つづいて,質問紙調査のための調査票(4種類)を作成し,上記2つの調査対象のそれぞれについて留置調査法による実査を実施した。 6.現在,これらの回収された調査票の整理・集計および分析作業を継続中である。 7.次年度には,すでに本年度に実施した農・漁村の予備調査からえられた聴き取り資料や各種統計資料にもとづいて,調査対象村落を選定し,(3)農民家族と(4)漁民家族のそれぞれについて実査を実施する。また両年度の実査結果から典型的事例を抽出し,聴き取り調査を中心とする事例分析も行なう予定である。 8.最終的には,上記4つの調査対象群の比較分析をつうじて,それぞれに独自な職業と家族との関連に関する特質を明らかにするとともに,その理論的な一般化の可能性を探る。
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